HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ドクターSチョイス・珠玉のノクターン8番

2019年01月27日 | クラシック曲
ドクターS(大人):
ショパンのノクターン8番(D♭)を、少しずつ練習しています。
ノクターン8番・作品27-2が作曲されたのは1835年。
ショパンが25歳の時です。
テレーズ・ダボニー伯爵夫人に捧げられていて「貴婦人のノクターン」とも呼ばれています。
(「テレーズ・ダボニー伯爵夫人」は、時のオーストリア駐仏公司夫人だそうです。)
「貴婦人のノクターン」という その通称は、貴婦人に捧げられたことももちろんでしょうが、その美しさ・優雅さのゆえも相まってのネーミングなのではないでしょうか。
ショパンのノクターンといえば 日本では作品9-2(E♭)が最も有名で、「ノクターン」の代名詞ともいえるほどですが、少し深くピアノ曲やショパンに触れたことがある人・あるいは愛好家などであれば、「ショパンノクターンの最高峰は なんたって8番!」と言う人が多いです。
その人気はショパンのノクターン中、いや、全作品中でも断トツ、少なくとも人気ベスト5には入るんではないでしょうか。
夢見るようなD♭のキー、柔らかく流れる分散和音に乗せて、うっとりするような旋律が歌われます。
まさに「珠玉の音色」「天空へのいざない」といった感じの楽の音(がくのね)。
目を閉じて聴いていると「このまま夢の世界へ連れて行って・・・♪」と魂を持っていかれそうにさえなりそうな「ノクターン8番」。
美しいだけに、それを表現するピアノ技術も 生半可ではいかない。
とびきり難しい箇所は数カ所しかなく、学習者でもがんばれば弾ける楽譜ではありますが、それを「至上の美しさ」に昇華させるには たくさんの技術や工夫、それと「美しい気持ち」がいります。
今日、ドクターは、いくつかのアルペジオと跳躍の練習と、全体に流れる左手バッキングのやわらかな弾き方をレッスンしました。
いつもおだやかで しかも頼もしいドクターのお人柄が、ピアノ曲チョイスにも反映されている・・・
ぜひとも難所を克服して、夢のようなノクターンを完成してください。


Tくん・おにのパンツ大合唱

2019年01月27日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん (年長組):
いつもレッスン時間ぴったりに来るのに、今日は時間が過ぎても現れません。
どうしたかな?と思ってると、ピンポ〜ン♪とチャイムが。
あっ、来た来た、と思ったら、玄関ドアからひょっこり覗いたのはお母さん。
「来てます?(・・;)」
「来てません(^^;)」
そうか、ヤツめ、忘れてどっか行っちゃったな?
「すみません!どこ行ったのか…しばしお待ちを(´`; )」
恐縮したお母さんの顔が引っ込んだあと、少ししてから 爽やかな顔のTくんがやってきました。
今日は ちゃんとカバン持ってるし、カバンの中からアンパンマンのカスタの音もしてる。
聞くと、Tくんなりに所用があったらしく(笑) それで遅れたようでした。
「今日はカバン持ってきたね!」
「うん、『鬼のパンツ』も持ってきたよ!」
「\(^o^)/わーい、読もう読もう」
とレッスン室へ急ぎ、ピアノの譜面台に絵本を広げます。
Tくんが大きな声で 前文を読んでくれます。

お、に、が、パ、ン、ツ、を、は、い、た、ら、ね…

そうか。まだ6歳のTくん、日本語 こういうレベルなんだね… (^^)

前文ページが終わり 歌詞のページに入ったので、先生も一緒に読みました。
メロディーをつけて。
Tくんも、一気に滑らかにリズミカルに、声もいっそう高らかに。
二人で声を揃えて歌います。

おにーのパンツは いいパンツ〜
つよいぞー つよいぞー

大合唱が終わった後、「つよいぞ」のところを弾いてみようよ、と持ちかけ、何回か出てくる「つよいぞ」を弾きました。
レッスンに通ってくるうち、少しずつ 指の力やコントロールする力もついてきてると感じます。
いつか、「おにのパンツ」をリズミカルに弾けるようになったらいいなあ。

(写真は「リズムカード」を並べて、譜面台にセットしたアンパンマンカスタをたたくTくん)

Tさん・ロマンティック♪コンチェルト

2019年01月27日 | クラシック曲
Tさん(大人):
ショパンの「ピアノコンチェルトNo2」の 第2楽章、「ラルゲット」を練習しています。
ワルシャワ音楽院の学生だった19歳のショパンが、同学院の声楽科に通っていた少女コンスタンティア・グラドコフスカへ寄せる 甘く切ない片想いの恋心を表した作品で、それはそれはロマンティックな曲です。
ゆるやかなラルゲットのテンポ、ロマンチックなA♭の調性、きらびやかに連なる真珠のような 華麗なパッセージ。
もうもう、ロマンティック以外に形容する言葉もないくらい美しい作品で、 「この第二楽章こそが コンチェルトNo.2のキモなんだ」と言う人もたくさんいるくらいなのです。
そしてTさんは、こういったロマンティック曲を弾かせたら独壇場、という「ロマンティックピアニスト」なのです。 (※ヒバリ教室内限定ポジション)
細かな指運び、特に三度の重音連続の三連符など 音を揃えるのがとても難しく、本日もそれを中心に 繰り返しレッスンを行いましたが、Tさんの「心を込めた表現」という長所を大切にして、それが生かせるためにも 地道なテクニックの訓練を応援したいです。