ゴマちゃん(小5):
1ヶ月ほど前のこと。
「ねえ、あの曲教えてほしいんだけど…」
とゴマちゃんがメロディーを口ずさんでました。
♪ チャンチャララーラ、チャンチャラーラ、チャンチャラーラ…
「ああ、これだね?」
先生はピアノで弾きました。それは「春よ、こい」という曲。
でも何で、この曲知ってるの?
羽生結弦選手がエキシビジョンで演ったから?
ともあれ、ちょうど、最近「春よ、来い」のコード譜面を作ったので(そのいきさつは改めて)、PCを開いて譜面を印刷してあげたのでした。
その後、「バーナム」や「ブルクミュラー」の合間を見ては 少しずつ弾き方を教えてきたのですが、今日はレッスンに来た途端
「先生!リズムつけて!ほら、この、こっちのリズムでなんか似合うのつけて!」
と熱心におねだり。
よく聞いたら「春よ、来い」が弾けるようになったから、エレクトーンでリズム伴奏をつけてほしい、という催促なのです。
「それより練習曲が先でしょ」と言わないのがヒバリ先生の大人げない所で…
面白そうだとすぐにひょいっと乗ってしまう。
さっそくエレクトーンでリズム、それだけじゃなくオーケストラ風のバック演奏までつけて、ゴマちゃんと先生、二人で何回も「春よ、来い」の大合奏をやってしまった…
ゴマちゃんもうっとりと曲に引き込まれたような表情で、真剣に弾いてる。
春爛漫(らんまん)、桜吹雪の舞い散るイメージに浸りながらの演奏。
とても素敵な「一期一会」のセッションでした。
「さっ、ブルクミュラーやらないと時間がなくなるよ!」と切り替え、ブルクミュラー、バーナムとレッスンしました。
ゴマちゃんはこのように、耳にした素敵な曲を「弾いてみたい」「弾いてみよう」と 実際にチャレンジする熱い心を持っている子です。
低学年の頃に「ねえ、車の中でかかってたんだけど『レリピー』っていう曲、いい曲だった」と言って、その曲=『Let It Be』を発表会で弾くまでになったこともありました。
ピアノ…ただ習って、練習曲のレベルを進めていくだけでなく、こうして いろんな場面で出会った「素敵な曲」「好きな曲」を捕まえて、自分の手で演奏してみる。
生徒のみんなには、そのようになってもらいたいです。
それでこそ「音楽人」「ピアノやってます」ってことだと私は思うんですが…
どうかな?