ジェリーくん(小1):
去年の春からピアノを始めて約1年。
彼のパーソナリティをひと言で言うなら、「好奇心旺盛」コレです!
「ドレミ」の音符を習ったら、次も!次も!とバーナムの課題を遮二無二(しゃにむに)突き進んでいく。
パパが弾いてる曲を横から聴いて覚えてしまい、見よう見まねでコード伴奏も。
発表会で見た「ドラムのお兄さん」にドラム習いたい!と言って、お古のスティックを握り、太鼓代わりの椅子のシートを乗りまくって叩いてる。
ジブリ曲集をあげたら「トトロ」関係の曲だけ全部弾いてしまい、毎週ひと通り、先生と一緒に弾いてる。
最近はただ弾くだけでは飽き足らず、1曲弾く間に 高い音、低い音…とあっちこっちのポジションに忙しく動き回りながら弾いて、面白がってる。
こんな調子です。
「なんかちっともじっくり集中してなくて、こんなんじゃダメなんじゃないでしょうか」とママ。
もっともな感想だと思いますが、大丈夫です。
ジェリーくんは あれもこれも「やってみたい」「弾いてみたい」という意欲でいっぱいなので、あちこちに目が向いたからといって、決して「気が散ってる」わけではありません。
むしろ彼の好奇心は、ちゃんとピアノや音楽に向かってまっしぐらに「集中している」と言える。
この年齢の、特に男の子が集中できるのは せいぜい数分間なので、レッスンでは、その短い集中時間をとらえて、都度都度 色々な課題へと誘導しています。
ジェリーくんご本人は「習っている」意識はあまりなく「遊んでいる」という気持ちで楽しく伸び伸びやっていると思うんですが、そうやってワクワクしたり工夫したりしながら身についていくものこそが 実は真の音楽だと、私は考えています。
そもそも音楽や楽器を「弾く」こと自体、英語ではPLAY、すなわち「遊ぶ」と同一の単語で表現されるものなんだから。
当面は、彼の好奇心を受け止めながら、一緒に音楽で遊びつつ 成長を待とう…
そう思ってるヒバリ先生であった。