黒ねこちゃん(小2):
ピアノの前に座って まず弾くのは…
ドーレミ ファソラシ ドードー
ドーレミ ファソラシ ドードー
「あっ、わかった。アレだね?!」と先生。
ドーレミ ファソラシ ドーーシラシ ド〜〜
やっぱり!「11. さかだちの練習」だ。
バーナム(ピンク)で この課題を習ったその日から、お気に入りとなった曲です。
その日も何回も何回も弾いたんだけど、それ以来毎週、レッスンのたびに まずはこれを弾いている!
「さかだちの練習」以外でも、黒ねこちゃんは やっぱり「音階」が好きなようです。
「走ろう」「元気いっぱい」など、細かいパッセージが続く「音階」が出てくると、やる気全開でがんばる黒ねこちゃん。
コレを利用しない手はない。(先生の心の声)
そこで、さり気に「もうちょっと、早く弾ける?」と聞いてみます。
「うん、いいよ!」
と黒ねこちゃん。
「おおー、弾けるねぇ」と拍手。
そして
「もう…ちょっと、速く弾ける?」
「やってみる!」
こうして、少しずつテンポをアップ。
速くなってくると、つまずいたりミスタッチしたりも出てきます。
すると黒ねこちゃんは、
「もう1回やらして!」とまた最初から弾きました。
つまずいたら、もう一度最初から。
こうして、どんどんテンポを上げながらチャレンジを繰り返し、つまずくと
「もう1チャンスちょうだい!」
「もう1回だけ!ラストチャンス、お願い!」と言いながら、終わりの時間が来てもやめずに、夢中で弾き続ける黒ねこちゃんなのでした。
しめしめ、ずいぶん何度も練習できた。
おかげで大分指が良く回るようになったよ… と先生はひそかに思いましたが、同時に、黒ねこちゃんの知らなかった一面を再発見した思いでした。
黒ねこちゃん、こんなにがんばるなんて根性あるなー。
もう、キミは魔法のブローチ付けなくたって、自分の力だけで見事に弾ける力があるんだよ。
これからは、ずーっとブローチ無しで大丈夫だね!!