HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

三味線の調弦(チューニング)

2011年01月04日 | いろんな楽器
今はお正月休みなので、ピアノのレッスンは来週までナシ。
ピアノ日記もちょっと中断して、その代わりといっては何ですが「三味線日記」になってます。
左のナビゲーションバーの「カテゴリ」→「三味線」を選択すると、この春からの三味線の記録が一覧できるので、見てみてね。

さて、三味線を習うにあたってヒバリが一番心配だったのは、前にも書いた「調弦」のことでした。
ヴァイオリンやチェロなどといった洋楽器は、みんな絶対的な音が決められているので、どの弦のどこを押さえれば何の音が出るか、というのはいつも同じなのです。
ところが三味線には、そんな決まったチューニング法はなく、歌う人の声の高さに基準を置いて、3本の弦のバランスを決めていきます。つまり「相対音」なのです。
長年ピアノをやってきたヒバリは「絶対音」なので、そんなにコロコロ調弦が変わって、大丈夫なのかな、やっていけるのかな、ということが、一番の心配ごとだったのです。
学校の音楽の授業で、いちばんイヤだったのは「階名唱」でした。
今の小学校では「固定ド」で歌うように指導しているようですが、ヒバリが小学生のころは「移動ド」という歌い方を強制されました。
たとえば「チューリップ」を階名で歌うとして、ハ長調の楽譜なら「ドレミー、ドレミー、ソミレドレミレー」と歌うわけですが、これをト長調で演奏するときも「ドレミー、ドレミー、ソミレドレミレー」と歌わされるのです。
楽譜が「ソラシー、ソラシー、レシラソラシラー」と書いてあって、音も「ソラシー、ソラシー、・・・」と聞こえてるのにもかかわらず「ドレミー、ドレミー、・・・」と歌わされるというのは、ヒバリにとっては拷問でした。
音楽のプロや先生でも移動ドの方は多く、その中にあってヒバリの頭と心は爆発寸前でした。
最近、「三味線はじめたんだ。音が決まってないんだ。不安・・・」ということを、音楽学校時代の、やはり「絶対音」の友人に言ったところ、彼女も
「そうだね・・・どうなるんやろ」(彼女は京都出身なので)と心配してくれたのでした。
また、弦をおさえる左手の指番号が、ピアノとちがって 人さし指が1の指、中指が2の指、薬指が3の指、というのも不安の種でした。番号を見たとき、即座に正しい指が出せるだろうか?
つい、反射的にピアノの番号・・・「1の指は親指!」とかが出てしまうんじゃないのか?

数々の不安をかかえながらお稽古に通い、半年たって、人前で弾けるように曲をマスターして、
答えが出ました。
自分で曲集を買ってきて、ひそかにあこがれていた「梅は咲いたか」という歌を練習してみたのですが・・・

大丈夫じゃん!

一般的な調弦で「♪レミミー ミファミドミー ミソーファ♯ミ ファ♯ミドシラー」と弾くと どうしても低すぎて歌えないので、少し弦を締めて音を高くしてみました。
さあどうだ。ゴチャゴチャになるか?
なーんだ、そうしたら「♪ファソソー ソラ♭ソミ♭ソー ソシ♭ラソ ラソミ♭レドー」と、聞こえるとおりに歌えばいいだけだ。
洋楽みたいに、聞こえてる音と違う読み方なんかする必要がないので、ただ単に移調して歌えばいいんじゃん。
それに 指番号問題も、三味線では1の指、2の指・・・というのをⅠの指、Ⅱの指・・・と表記するので、ピアノとは別もんとして新しく覚えることができるってことがわかった。

やっぴー
これなら三味線やってけそうだ!

三味線は、思ったよりもフレキシブルで自由な楽器なんだなー、と感じました。
アバウトで規則ぎらいのヒバリには、以外にぴったりくるインストなのかも。


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