Tちゃん(小3)とTくん(小5)の T&Tきょうだい。
時間ぴったりに「こんにちは~」と声をそろえて入ってきましたが、そのとき、おにいちゃんのTくんが思い出したように言いました。
「そういえばさー、オレ、こいつ(妹)を連れてくるために早く来てんだよな!」
そうそう。そうだったね。
前はTちゃん・Tくんと時間を区切って順番に来ていたんだけど、どうもマイペースTちゃんがレッスン時間に間に合わないことが多く、夏前ごろから お母さんがTくんを付き添いとして、一緒に来るように考えてくれたのでした。
「そうだったよね。Tくん、自分の時間より早く来てくれてるんだよね」
「そうだよ~、こいつのせいでさ!オレ、ほんとはもっと遅くていいのにさ」
「いいじゃん。早く来れば、その時間 読書に没頭できるんだからさ」と先生がいいました。
ヒバリ先生のレッスン室には、大きな本棚があって、日本や海外の絵本・児童書などのコレクション、マンガのコレクションなどが 図書館ほどぎっしり並んでいるのだ。
「そうだよー 本がいっぱい読めるじゃん。サザエさんとか」サザエさんの好きなTちゃんも言いました。
「それとも!」先生が言いました。
「どうせ早く来ちゃってるんだから、Tくん、先にレッスンして帰るっていうのは?それでもいいよ。一緒に来た時点で役目は果たしてるんだから、先に帰って、自分の時間を好きに使えばいいじゃない?そのあと、Tちゃんがレッスンして一人で帰れば?」
「あっ、やだやだ!一人で帰るのやだ~」
Tちゃんの却下に合って、このアイデアは不採用となりました。
「ちぇっ、いいよ別に、先帰んなくても」
Tくんが言ってくれたので、Tちゃんのレッスンを始めることにしました。
「バーナム」を弾いていると、横でちょっかいを出していたTくんが、「これ、輪唱でやったらおもしろいかも」と言ったので、ふと思いついた先生が、「そうだ、いいことやろ!『かえるのうた』を輪唱で弾こう!」と言いました。
先生、Tちゃん、Tくんと、ちょうど三人ピアノに向かって並んでいたので、三人で輪唱遊びをやることに。
まずは普通に、Tくんから「かえるのうたが~」と弾いたらTちゃんが「かえるのうたが~」と弾き始め、その次に先生が、という風に三人順番に弾きます。
次は、出るタイミングを少し早め「かえるの」まで聴いたら2番目のTちゃんが始めていきます。つまり「かえるの」「かえるの」「かえるの」というタイミングで三人がスタートする。
その次は、もっと早いタイミングで・・・「かえるの」の半分の「かえ」で入ります。「かえ」「かえ」「かえ」と入っていくので、これは忙しい!
調子に乗ったので、お次は「ミ」と「ラ」の音を♭にして輪唱すると・・・悲しい「かえるのうた」だ!
「あ~、おもしろかったね~・・さて、Tちゃん、どこまでやったんだっけ?」
「『バーナム』があと1個残ってるよ。先生が『かえるのうた』始めちゃったから、こんなになっちゃったんだよ」とTくん。
そうだったか・・・
Tくんは 大人っぽくかっこつけて「しょうがないなあ」みたいに本棚にむかい、ふと手に触れた「もりのへなそうる」という本を抜き取りました。
これは、渡辺茂男さん作の、すっごくかわいくておもしろい恐竜を主人公にした児童書です。山脇百合子さんのさし絵がいっぱいついている、楽しい低学年むきの本。
「なんだこりゃ?」などと言いながら本を開いたTくんは、30分後、Tちゃんのレッスンが終わって
「おにいちゃん!」と声をかけられても、シーンとして「へなそうる」に没頭していました・・・(^○^)(^○^)(^○^)
ところで、本日のレッスンの感想ですが。
妹のTちゃん、「魔女の宅急便メドレー」を とても美しくきちんと弾いていて、難しい楽譜も自力で読んですばやく弾きこなす「初見力」もあって、先生は思わず感動して「Tちゃん!ほんとは、こんなに上手なんだね」と叫んでしまいました。
とても大人っぽい、ベテランの弾き方に、いつの間にかTちゃんは育っていたのです。
おにいちゃんのTくんは、指のタッチがとてもいいです。
男の子なので 指のつくりがしっかりしてるのか、手や指のフォームや打鍵の音色など 非常にピアニスティックです。
女の子は、どうしても骨が細いのか しっかりしたピアノらしいタッチができるまでに何年も訓練したり、体の成長を待たなければならなかったりするのですが、Tくんは最小の努力で 最大のピアノタッチが既にできている!
今やっている「ひまわり」のようなビート感のある曲など弾くのには最適なタッチなので、これを磨いていきたいと思います。
「そういえば、先週、黒いTシャツ脱ぎ捨てていったの、Tちゃん?」先生はきいてみました。
「うん、あたし。脱いで、忘れていっちゃった」
「やっぱり! で、届けてくれたでしょ。誰がもってきてくれた?」
「誰ももってこないよ」
え~? 先週、確かM3ちゃんが「渡しとくよ」と言って持ってったのに・・・
さてはM3、忘れたな・・・? アイツは「ウォーリー4号」だけど、現在のウオーリー隊長だからな・・・
時間ぴったりに「こんにちは~」と声をそろえて入ってきましたが、そのとき、おにいちゃんのTくんが思い出したように言いました。
「そういえばさー、オレ、こいつ(妹)を連れてくるために早く来てんだよな!」
そうそう。そうだったね。
前はTちゃん・Tくんと時間を区切って順番に来ていたんだけど、どうもマイペースTちゃんがレッスン時間に間に合わないことが多く、夏前ごろから お母さんがTくんを付き添いとして、一緒に来るように考えてくれたのでした。
「そうだったよね。Tくん、自分の時間より早く来てくれてるんだよね」
「そうだよ~、こいつのせいでさ!オレ、ほんとはもっと遅くていいのにさ」
「いいじゃん。早く来れば、その時間 読書に没頭できるんだからさ」と先生がいいました。
ヒバリ先生のレッスン室には、大きな本棚があって、日本や海外の絵本・児童書などのコレクション、マンガのコレクションなどが 図書館ほどぎっしり並んでいるのだ。
「そうだよー 本がいっぱい読めるじゃん。サザエさんとか」サザエさんの好きなTちゃんも言いました。
「それとも!」先生が言いました。
「どうせ早く来ちゃってるんだから、Tくん、先にレッスンして帰るっていうのは?それでもいいよ。一緒に来た時点で役目は果たしてるんだから、先に帰って、自分の時間を好きに使えばいいじゃない?そのあと、Tちゃんがレッスンして一人で帰れば?」
「あっ、やだやだ!一人で帰るのやだ~」
Tちゃんの却下に合って、このアイデアは不採用となりました。
「ちぇっ、いいよ別に、先帰んなくても」
Tくんが言ってくれたので、Tちゃんのレッスンを始めることにしました。
「バーナム」を弾いていると、横でちょっかいを出していたTくんが、「これ、輪唱でやったらおもしろいかも」と言ったので、ふと思いついた先生が、「そうだ、いいことやろ!『かえるのうた』を輪唱で弾こう!」と言いました。
先生、Tちゃん、Tくんと、ちょうど三人ピアノに向かって並んでいたので、三人で輪唱遊びをやることに。
まずは普通に、Tくんから「かえるのうたが~」と弾いたらTちゃんが「かえるのうたが~」と弾き始め、その次に先生が、という風に三人順番に弾きます。
次は、出るタイミングを少し早め「かえるの」まで聴いたら2番目のTちゃんが始めていきます。つまり「かえるの」「かえるの」「かえるの」というタイミングで三人がスタートする。
その次は、もっと早いタイミングで・・・「かえるの」の半分の「かえ」で入ります。「かえ」「かえ」「かえ」と入っていくので、これは忙しい!
調子に乗ったので、お次は「ミ」と「ラ」の音を♭にして輪唱すると・・・悲しい「かえるのうた」だ!
「あ~、おもしろかったね~・・さて、Tちゃん、どこまでやったんだっけ?」
「『バーナム』があと1個残ってるよ。先生が『かえるのうた』始めちゃったから、こんなになっちゃったんだよ」とTくん。
そうだったか・・・
Tくんは 大人っぽくかっこつけて「しょうがないなあ」みたいに本棚にむかい、ふと手に触れた「もりのへなそうる」という本を抜き取りました。
これは、渡辺茂男さん作の、すっごくかわいくておもしろい恐竜を主人公にした児童書です。山脇百合子さんのさし絵がいっぱいついている、楽しい低学年むきの本。
「なんだこりゃ?」などと言いながら本を開いたTくんは、30分後、Tちゃんのレッスンが終わって
「おにいちゃん!」と声をかけられても、シーンとして「へなそうる」に没頭していました・・・(^○^)(^○^)(^○^)
ところで、本日のレッスンの感想ですが。
妹のTちゃん、「魔女の宅急便メドレー」を とても美しくきちんと弾いていて、難しい楽譜も自力で読んですばやく弾きこなす「初見力」もあって、先生は思わず感動して「Tちゃん!ほんとは、こんなに上手なんだね」と叫んでしまいました。
とても大人っぽい、ベテランの弾き方に、いつの間にかTちゃんは育っていたのです。
おにいちゃんのTくんは、指のタッチがとてもいいです。
男の子なので 指のつくりがしっかりしてるのか、手や指のフォームや打鍵の音色など 非常にピアニスティックです。
女の子は、どうしても骨が細いのか しっかりしたピアノらしいタッチができるまでに何年も訓練したり、体の成長を待たなければならなかったりするのですが、Tくんは最小の努力で 最大のピアノタッチが既にできている!
今やっている「ひまわり」のようなビート感のある曲など弾くのには最適なタッチなので、これを磨いていきたいと思います。
「そういえば、先週、黒いTシャツ脱ぎ捨てていったの、Tちゃん?」先生はきいてみました。
「うん、あたし。脱いで、忘れていっちゃった」
「やっぱり! で、届けてくれたでしょ。誰がもってきてくれた?」
「誰ももってこないよ」
え~? 先週、確かM3ちゃんが「渡しとくよ」と言って持ってったのに・・・
さてはM3、忘れたな・・・? アイツは「ウォーリー4号」だけど、現在のウオーリー隊長だからな・・・