HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Tくん、紅蓮華とバレンタイン・チョコ

2021年02月14日 | レッスン日記(小中高生)

Tくん(小2):

「紅蓮華」を弾くのではりきってます。

先生が弾きやすく作ってあげた楽譜、3ページで一応1コーラス弾けるようになっています。

それを使って、先週は少しずつ、弾ける部分のみ参加していました。(その他の部分は先生が弾く)

まずは1ページ目、先生の伴奏に合わせ、ゆったりしたテンポの出だし。

それからメインへと導入するバンプを威勢よく弾きます。そのあとはしばし沈黙、先生のソロ演奏となる。

先生の演奏が2ページ目に来た。さあ、出番だ。

「それだけさ!」

それに続く1ページ、頑張って弾きました。そうしたら最初と同じ「つよくーなれるー」に戻り、ここも演奏。

3ページ目最初の「どーしたって!」までは続けていける。

先生:「うわー、大分弾けるトコ増えたねー すごいすごい。あとは3ページ目をやるだけだね」

するとTくんが言いました。

「3ページ目も弾けるとこあるよ。オレが自分でみつけた」

「えっ、ほんと?!どこどこ」

「ここ!」

Tくんがドヤ顔で示したのは、3ページ目の一番最後の部分「てらして~」でした。

ドドレー

ほんとだ。ここは弾ける。

3ページ目に弾けるところが見つかった勢いで、今日は3ページ目、サビの部分を一緒に練習しました。

どーしたって(ここは弾ける)、 

けせない夢も、とまれない今も、

だれかのために つよくなれるなら、 

ありがとう(ここは弾ける)。。。。

こんな感じで、サビの部分がんばって弾きました。

「できるじゃん?やったね。がんばろう」

「うん!」

満足顔のTくんに、先生からバレンタインチョコのプレゼント・・・というか、たくさん出来てしまったリメイクチョコのおすそ分けなんですが。

今日は2月14日、ぴったりバレンタイン・デーなのでね。

しかし大喜びでTくんが帰ったあと、テーブルの上にはチョコが置き忘れてありました・・・残念。

※追記: 

その後Tくんのお母さんからの連絡を経て、後日Tくんが、忘れたチョコを取りに来ました。

めでたしめでたし。

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トイ・ストーリー「君は友だち」耳コピで

2021年02月13日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Sちゃん(高2):

このところは、「耳コピしてピアノで弾く」ということをレッスンしています。

課題に選んでいるのは、ディズニーアニメ「トイ・ストーリー」の曲「君はともだち(You've Got A Friend In Me)」。

カントリー調の、なかなか素敵な曲です。

教室にあった「片手で弾けるディズニーメロディーズ・ベスト」の中から選んだのですが、何しろ「簡単に」弾ける楽譜なので、ミソーミ、ラーソドー とハ長調でメロディーが書かれていました。

けれど、オリジナル演奏を聴くと ソシ♭ーソ、ドーシ♭ミ♭ー と聞こえます。

Sちゃんは「このまま耳コピする方がいい」といって、オリジナルのE♭キーで 音源を聴き取り、自分でコードも聴き取り・判断して伴奏をつけています。

なかなか耳コピの実力がついてきてる。いいぞいいぞ。

今日は、イントロ~Aメロ~、そしてハ長調の楽譜にはなかったサビのBメロまで、ちゃんと一人で聴き取って、ひととおり演奏が完成していました。

もう「聴き取り」は完成です。

今日は、さらに耳コピ~アレンジ演奏をする際のポイントをアドバイスして、次回の完成を待つことにしました。

「歌モノ」をアレンジする時:

メロディーがよくわかるように弾きましょう。

イントロからメロディーにはいる時、それから メロディーの途中で「オカズ」みたいな合いの手が入るとき、そういうフレーズは メロディーとはちがうテイストで弾くと、メロディーがはっきり浮かび上がってメリハリがつきます。

具体的には、メロディーと違うポジションで弾く、メロディーが単音なら重音やハーモニーで弾く、などです。

さあ、来週、メリハリのある演奏ができてますように。

がんばってね。

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トルコ行進曲ってすごいね。モーツァルト天才。

2021年02月12日 | クラシック曲

Mちゃん(高1):

モーツァルトの「トルコ行進曲」仕上げの段階です。

「ここがうまくいかない・・・」とMちゃんが苦手という個所を見てみました。

Bメロの変形で、メロディーが16分音符のトレモロ風になっています。

これに左手の装飾音符をはめ込んでいくのが難しかったようでしたが、ゆっくりお手本を示し、右手と左手の合致する部分を確認することで、迷わず弾けるようになったと思います。

「トルコマーチは、①ターン、②オクターブ連続、③16分音符連続の速いパッセージ、④トレモロ、と、これだけのテクニックを一気に体験できる。なんて効率の良い、お得な練習曲だ!」

先生が言うと、Mちゃんも「ほんとほんと。すごい。トルコ行進曲」とはげしく同意です。

「おまけにね」

先生は言いました。

「ほら、最初のところ見て。Amの伴奏ついてるし調子記号ないし、Amの曲だよね?」

「うん、Am。」

「ところが、次のBメロでは、♯♯♯になって、Aにさり気に転調されてる。これは主音が同じの『同主調』ってこと」

「あ、ほんとだ・・・」

「そして見よ。次のCメロでは、なんとこれがF♯mに転調されてる!これは、ラ、ソ♯、ファ♯・・・と数えれば、Aの『平行調』じゃない?!」

「うわあ、すごい~」

「このように、『トルコ行進曲』は、これ1曲で、数々のテクニックばかりか曲の転調、近親調の関係まで学べる、すばらしい曲なのだ」

「すごい、すごすぎる『トルコ行進曲』!」

「モーツァルトさすがだね?!」

「え、これモーツァルトが作ったの?モーツァルト、天才?」

すみません、天才モーツァルト様。弟子が無学で・・・

でも、本日あなた様の偉大さを思い知ったようなので、お許しください。

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好きな曲を弾こう♪  Make You Happy!

2021年02月12日 | レッスン日記(小中高生)

Rちゃん(小4):

前から「弾きたい」と言っていた「Make You Happy(メイク・ユー・ハッピー)」をレッスンし始めています。

好きな曲をレッスン教材として使う、というのはたくさんのメリットがあるので、手ごろな曲があった時はレッスンに利用させてもらってます。

何より、生徒がその曲を熟知してるし、気持ちをこめて歌ったり弾いたりできる。好きなんだから。

弾きたいという気持ちがいっぱいある。好きなんだから。

だからいっぱい練習する。好きな曲を上手に弾きたいから。

→ 結果、多少難しい音符やリズムが楽譜に書かれていても、がんばって解読しようとするので読譜力が上がる。

また、多少難しいテクニックが必要でもがんばって練習するので、テクニックが上がる。

それを期待しての「好きな曲レッスン」です。

ほうら、今日のRちゃん、ずいぶんメロディーを弾きこなせるようになってきました。

先週いっしょにレッスンした冒頭部分を過ぎ、

「続きのとこも弾いてごらんよ」と誘うと、一生懸命楽譜を見ながら弾いています。

「ほら、ちゃんと弾けてるじゃない!ちゃんと『Make You Happy』になってるよ!」

「弾けた!ねえ、R、天才?!」

「かもね~」

こうして「弾けた喜び」を積み重ね、最終的に曲を完成して、それによって得た大きな達成感と満足をバネに、また次の課題へとがんばる力が蓄えられていきます。

やっぱりピアノの力ってすごいと思う。

「好きな曲」って大事だと思う。

まさに ”Make You Happy” だ。

ね?

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バーナム・手の交差「かえるとび」「大きな波をとぼう」

2021年02月12日 | レッスン日記(小中高生)

Cちゃん(小3):

みどり色のバーナム、グループ2の8「かえるとび」、同じく9の「大きな波をとぼう」をレッスンしました。

どちらも「手をクロス」する課題で、バイエルや昔ながらのテキストには なかなかまとまった課題としては登場しません。

油断して、いつもの調子で「右手はト音記号、左手はヘ音記号」の見慣れた配置で楽譜を見てしまうとヘンな音になってしまいます。

「かえるとび」。

ちゃんと楽譜を読み取って正しく弾いたら、右手が左手にすっぽりかぶさる、まさに「カエルがおんぶしてる」みたいなスタイルになりますよ。そんなこと予想してない人にはカルチャーショックかも。

 「大きな波をとぼう」。

これは、左手が大きく右手を飛び越えて、低い音と高い音を行ったり来たり。これまた、安定したポジションしかアタマにない人にとっては刺激的です。

「バーナム」を使っているみんなは、だんだん、こういう「いきなりな」ポジションや手の交差にも慣れて、豊かな演奏力を身につけていきます。

2つの課題を終えたCちゃん、次回はもう少し細かい動き、「指のクロッシング」の課題に進みます。

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バーナム「スキップしよう」のリズム

2021年02月11日 | レッスン日記(小中高生)

Mちゃん(小5)

バーナム()のグループ4-7、「スキップしよう」という課題です。

楽譜は8分音符の後に16分休符と16分音符が「けた」でつながれて、はずむリズムを表しているのですがちょっと見ただけでは分かりにくいですよね

この4-7での譜割りは、実際の「スキップ」より もっと鋭い「はずみ」になるので、そこを正確に弾かないといけないんです。

先生が出したのは「折り紙」。

4分音符、

8分音符、

16分音符それぞれの関係と、16分休符との関係を

折り紙を折って説明したけど…なんとなく割合を理解してもらえたかな。

はずむリズムが タンタ、タンタ、じゃなく、タン、!タ、タン、!タ、なんだ、と、違いをきっちり感じ取ってもらえればと思います。

Mちゃんは「わかった」と言ってくれたので、大丈夫だろう。多分。

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Mちゃん(年長)レガートがきれいに弾けるようになりました

2021年02月10日 | レッスン日記(幼児)

Mちゃん(年長):

先週、「むらさきのバーナム」と「たのしいピアノレッスン」の本をもらいました。

その時、バーナムの最初だけ少しやってみたのですが、今日は本式に「バーナム」を弾いていきます。

今までの「うたえる!ひける!ピアノ曲集」よりだいぶ音符が小さいけど、大丈夫。

まん中の「ド」に置いた両手の1の指を中心に、右手、左手左右に広がっていく音符は、今までと同じです。

それに、最初の方は音も少ないから、音符がしっかり読めるMちゃんはスラスラ弾いていけます。

今日は、グループ1の3番「右手でまりをつこう」からレッスンが始まりました。

ドーレッ、ドー  ドーレッ、ドー

と、スラー、スタッカートを組み合わせた短いフレーズを弾く練習曲です。

これまで、Mちゃんは音符を読んで弾くとき、音がひとつひとつ、切れていました。

「つなげて弾くこと、できる?」と試してみたことはあるのですが、「できない・・・」と言って、どの歌もポン、ポン、と音を切って弾いていたのです。

タッチについてはあまり深追いはせず、そのままたくさんの歌を弾いたり音符を読んだりすることに焦点を当ててレッスンを進めてきたのですが、今日は「スラー」「レガート」を体験する課題です。

「この音とこの音は、こんなふうにつなげて弾くの。そして、この音は短く切るよ」

先生がお手本を示し、「やってみて?」とMちゃんに言ってみたら・・・

Mちゃん、とってもきれいにレガート~スタッカートが弾けました!

そしてそのつぎの左手も、そしてその次の曲も、

「つなげて弾いてみて?」と、ちょっとリードしたら、どの曲もレガートで弾けるようになったのです!

すごいすごい。一気にお姉さんらしい弾き方になりました。

ヒバリ教室に入って半年と少し。

もう「入門」じゃなく「初級クラス」、春からは小学生になるMちゃんです。

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Sちゃん、かわいい絵ありがとう♪

2021年02月10日 | レッスン日記(幼児)

Sちゃん(年少):

「先生のかわいい絵、もってきたよ!」

玄関を入るなり、Sちゃんが言いました。

そうだ。先生もおぼえてたよ。

先週の帰り際、「時間が余ったらお絵かきしていいよ」と先生からお許しをもらって、がんばってピアノを弾いた後に 色鉛筆をたくさんつかって「かわいい絵を描く」と描きはじめたところで、帰り時間がきてしまい・・・

「続きはおうちで描いてきてね」と言われて、「おうちで描いてくるね。すっごくかわいいの描いてくるね」と帰っていったSちゃんでした。

その約束、守ってくれたんだよね。

これがその絵です。先生の顔を描き、きれいな色をいっぱい使って、「○○○せんせい」と書いてくれてます。

「ありがとう。どこに飾ろうかな」

Sちゃんと二人でピアノの譜面台や本棚の前などに絵をあててみて、

「ほら、ここならいいんじゃない?」と決定したのが、エレクトーンの上の壁です。

「ねっ?いいじゃない?」

「うん!ここがいい」

Sちゃんも嬉しそう。

カラフルな絵で、教室が華やぎました。

今日は、久しぶりに前に弾いた「ゆかいなまきば」を、懐かしい動物のカードを並べて弾きました。

が、前とはちがいます。

前には「ドドド」しか弾かなかったのが、今日はそのほかに「ミミレレド」も加え、弾くところがいっぱいになった!

そのあと五線紙にド、レ、ミ、の3種類の音符も書き、楽しいレッスンは修了しました。

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和音の転回形、むずかしいけど

2021年02月09日 | レッスン日記(小中高生)

Lちゃん(小5):

バーナム(茶色)「サンドバッグでボクシングの練習」というタイトルのついた課題です。

これは、和音の転回形をすばやく弾く練習になります。

Lちゃんも一応弾いてはきたのですが、和音の転回、それも4音構成のフル和音となると、正しい指をパッと使うのはなかなか難しいです。

「あのね、一応、これでいいんだけど、もっと速く弾いてほしいんだ」先生がミッションを出しました。

「こんな風に・・・」

Lちゃんと変わってピアノの前に座り、先生がお手本を弾きます。

最初はちょっとだけ軽快なテンポで。

それからだんだん速いテンポ、最後はすごい速さで。

「うわぁ・・・」

そんな速さで弾かなきゃいけないの?!という顔で、Lちゃんは目を丸くしています。

「慣れればいくらでも速く弾けるよ!練習して速く弾けるようにやってみて。」

「はい!がんばります」

どんな無理難題を振られても、「できない~」とか「無理~」とか絶対言わないのがLちゃんの立派なところ。

そもそも、できないような課題を先生が振ることはないので、ミッションを与えられるってことは「あなたにはできるからね」という意味なのです。

Lちゃんならきっとできるから。

がんばって速く弾けるように練習してね。

そのあとの「エリーゼ」は、親しみのあるメロディーだし、そこまで弾きにくくはない印象です。

真ん中の「B」の部分が、この曲の中では一番難しいと思うけど、充分弾きこなせると思います。

すてきなレパートリーになるようにがんばろうね。

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ドクター、「月光」ジャズバーで弾いてね♪

2021年02月09日 | レッスン日記(大人)

ドクター(大人・男性)

月2回のレッスンなので、久しぶりの感じです。

前から練習していた「月光・第一楽章」。

今日はそろそろ完成できるかな。と思って聴いたら。

ドクターの演奏、すばらしい音色に仕上がっていて感動でした。

流れるようなテンポ、左手低音のバスの響き、そして右手に絶え間なく流れる三連符のバッキング。

「すばらしい!すごい綺麗!・・・毎日練習してる…?!」

思わず聞いてしまいました。前回よりはるかにきれいな「月光」になっていたので。

「えー、ほんと~?」ドクターはびっくりした表情でしたが、

「一応ね、毎日弾いてる♪」とにっこりしました。

やっぱり。音に自信が出て、深みと柔らかさが増していますね。

「月光」・・・たくさん弾きこんで、「ベートーヴェンは初めて」というドクターの新しいレパートリーに加わりました。

「ぜひ、ジャズバーでお披露目して!」

「うん!」

ドクター行きつけの、ピアノのあるジャズバー。

そこでピアノを弾くドクター。素敵ですよね。

「月光」は文句ナシの合格、ということで、次の曲はシューマンの「トロイメライ」です。

これもドクターに似合いそうですね。

今日は、指使いや左右の手の割り振りなどを少し検討して決めました。

次回のレッスンも楽しみです。

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楽譜は地図旅行に似てる

2021年02月09日 | 音楽のツボ

K子さん(大人)

バロック大好きなK子さん、今はバッハインヴェンションの13番を熱心に練習しています。

「調合ナシのイ短調だから簡単かと思って選んだけど、これ難しいわ〜」と苦労している様子ですが、毎週レッスンに来る度に上達して、今日はもうほとんど完成のレベルです。

バッハの曲は、パッと見ただけでは気づかない伏線がいくつもあったり、メロディーが転調されて別の場所に現れたりと、弾けば弾くほど奥深く難しく、でもだからこそ面白い、と言えます。

K子さんもそれを実感していて、

「楽譜をよく見ると、気づかなかったことが色々見えてきてそれを見つけるのがすごく楽しい」と言っています。

上の画像はK子さんの楽譜です。

メロディーのモチーフ、気をつける指番号、フレーズのまとまりなど、レッスンで教わったことや自分で発見したことなどいろんなポイントが色分けで書き込まれています。

楽譜は、見れば見るほど、たくさんの情報が隠されていることがわかってきます。

そしてそれらの秘密を読み取るのは、とっても楽しいです。まるで「隠し絵パズル」をやっているように。

それは例えば、地図上で旅行シミュレーションをするのに似ているかもしれません。

地図をたどって、知らない国を旅した気分になったり、いくつものルートを考えたり。

とても知的な頭脳ゲームと言えるかもしれませんね。

みんなも楽譜をよーく見てみてね。

気づかなかったたくさんの世界が見えてくるかもしれません。


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「ぶんぶんぶん」の伴奏、コードと音符と2種類で

2021年02月08日 | レッスン日記(幼児)

Rくん(年長):

「今日はどれからやる?」

レッスンに来たRくんに聞いてみました。

「うーん、コレかな」

Rくんがカバンから出したのは「たのしいピアノレッスン」。レッスンテキストです。

先週、むらさきのバーナムが修了して、次のオレンジのをあげたので、張り切ってそれをやりたいかな、と興味があったのですが、無難に手持ちの楽譜を選びました。

「たのしいピアノレッスン」パート1の、両手1の指を中央ドに合わせるパターンの練習を過ぎ、今はパート2。

左手が1つ低いドレミファソ、にポジション移動して、右手のメロディーに伴奏をつけるスタイルに入っています。

先週は「ぶんぶんぶん」のメロディーをレッスンして、楽譜にコードネームを書き込んでいました。(ちゃんと自分でアルファベットのC、G7の2種類を書き込みました)

メロディーにコードを合わせて伴奏していくので、楽に弾けると思います。

今日もコード伴奏をつけながらひととおり弾いた後、

「じゃね、今はコードで伴奏したけど、今度は、この楽譜に書いてあるとおりに左手も使って伴奏してみようよ」と持ち掛けてみました。

左手の音符もちゃんと読みながら弾くのはしんどいかな、と思ったのですが、意外やRくんは「こっちの弾き方の方がかんたん」と言うのです。

へー、そういうこともあるんだなー、と、ちょっと面白く思いました。

その言葉通り、Rくんは楽譜を真剣に見ながら、ゆっくりとではありますが「ぶんぶんぶん」に左手でミーレー、ドソソソ、とかの小刻みな伴奏を付けながら弾きました。

私から見れば、音符ひとつひとつ合わせていくよりも、コードでタイミングよく弾いちゃうほうがラクなんじゃないの?と思ったんですが、もしかしたらまだ保育園生のRくんにとっては、左手でドミソの音を一気に押さえるのが大変なのかもしれないなー・・・と後で考えました。

ま、どちらにしても、Rくんは理解もよくできてるので、体や指がしっかりしてきたらコード弾きでも音符弾きでも、ちゃんと使いこなしていけると思います。

そのあと、新しくもらったオレンジのバーナムをやろうよ、と言ったら「ちょっと難しいんだもん・・・」との発言が。

そうか。それで、レッスン最初にバーナムが出てこなかったんだな。

「難しくないでしょ。出してごらんよ」とバーナムを広げさせてみました。

先週は四分音符でドレミファソファミレ、と両手そろえて弾いたのですが、今日やる課題は、同じ音列ですが、八分音符の連続になっています。

その、細かい音符がいっぱい並んでる様子を見て、Rくんは「難しそう」と思ったのでしょうか。

ひとつひとつ、一緒に音符を読んでみたら、なーんだ、先週弾いたのとおんなじじゃん。弾けるじゃん。

恐る恐る弾いてみてるRくん、先生が隣で伴奏を付け始めると、だんだん勢いが出て、かなり早いスピードで8分音符の連続を弾くことができました。

ほーらね、簡単だったでしょ。

この調子で、オレンジのバーナムも恐れず弾いていこうね。

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Tくん「紅蓮華」弾けるところをがんばる

2021年02月07日 | レッスン日記(小中高生)

Tくん(小2):

いつもレッスン室に入ると、出席シールを貼ったり教室の珍しいものを見つけて「これ何?」と探索したりと まったりしてしまうTくんですが、今日はけっこう敏速に楽譜ファイルを出し、譜面台に広げました。

「えっとね、このページこのページ。『猫の手』を借りないとね」

教室で「楽譜押さえ」に使っている、猫のクリップを自分で取って、1匹、2匹、3匹と、楽譜が閉じてしまわないよう重しを付け、

「このページはいいんだ。ここさえあれば」と、渡しておいた「紅蓮華」の楽譜の2ページ目を広げました。

「えっ、前のページは見なくていいの?!」

「そうだよ。ここから見ればいい」

ああ、ついに! Tくんが1ページ分マスターしてきたとは!

「じゃ弾こうね。せーの!」

先生は内心小躍りしながら、Tくんの右手に伴奏を合わせ始めました。もちろん歌も歌いながら。

♪ つよく~ なれる~ 理由を知った

 ぼくを~ つれて~ すすめ~~~

「泥だらけの・・・アレ?弾かないの?」

「だって宿題は『ここまで』じゃん」

Tくんは落ち着いて言いました。

そうか。1ページ目が全部弾けてると思ったのは早計であった。

確かに1ページ目は見なくて弾けるけど、それは最初の2段だけだった・・・

「そうだったね・・・じゃ、ここは先生だけで弾くよ」

続きは先生一人でガンガン熱演し、パッとページをめくって2ページ目。

「ふるえる手は~ つかみたいものがある~・・・ほら、次だよ!」

Tくん登場。

「♪それーだけさ!」←(ここは弾ける)

その続きは、また先生一人で1ページ熱演。

そして3ページ目に来た!

♪変わっていけるのは~ 自分自身だけ~ はいっ、次!」

Tくん登場。

「♪それーだけさ!」

やったー。ここで最初にもどるよ。

♪つよく~ なれる~ 以下同様。

やったー。出番全部クリアできた。

今日は、もう少し弾けるところを増やそう、ってことで、サビの部分を少しレッスンしました。

「♪ど~したって!」と、それ以降のサビ、そして「♪ありがとう!」は欠かせない。

「よしっ、これだけ、弾くところ増えたからね。練習してきてね。」

「うん!」

こうして、ゆるやかに「紅蓮華」のレッスンは進んでいくのでした。

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Nちゃん、ピアノやって10年たちました。エナメルシューズの思い出

2021年02月06日 | レッスン日記(小中高生)

Nちゃん(高1):

先生が見つけてきた「ピアノ基礎トレ365日」というムック本を、ポピュラーピアノをやってるNちゃんにもお薦めして、この間からレッスンに使い始めています。

誰にでも合うとはいえませんが、Nちゃんぐらいポピュラーピアノの弾き方に慣れてる人なら、とても役に立つと思います。

今日はスウィングリズムのバッキングスタイルを7種類、やってみました。(1週間分、という設定なので)

Nちゃん、とてもいいノリです。

こうやって、いろんなパターンを引き出しにしまっていければいいな、と思います。

本日の曲は「ルパン三世」、仕上げです。

テーマの部分とか、ほんとにかっこいいノリで演奏できるようになってるので、よしっ、駅前の「街ピアノ」で弾いたらどうだい?!と思った途端にミスが出たりしてもったいない。

こういう曲は、ぜったいリズムがくずれたり、止まったり、まちがえたりしちゃダメだよ。と念をおします。

そうなのです。たとえ間違えても、迷っても、ぜったい止まらず弾き続けるのが鉄則です。

それができるようになったら、もう立派なポピュラーピアニストだ。

もう1曲、Nちゃん自身でアレンジしてきた「田園」は、さすが自分のアレンジだけあって堂々と弾けていて、言うことナシです。

次はまた違う曲をやってきましょう、ということになりました。

Nちゃん、着々と「ポピュラーピアニスト」に育っていて、頼もしい。

そうだ。考えてみれば、Nちゃんがヒバリ教室に入門したのは、ちょうど10年前の今月・・・2月でした。

今日は2月の最初の日だから、ちょうど丸10年たったんだ・・・ 

10年前の、2月最初のあの日。

Nちゃんは、「のだめちゃんみたいになりたいの!」と張り切ってヒバリ教室にやってきました。

今日と同じように寒い日だったので、モコモコのあったかジャンパーにあったかズボン、という防寒バッチリのいでたちでしたが、なぜか靴だけはピカピカの黒エナメルのフォーマルシューズでした。

付き添いのママが困ったように、「どうしてもこの靴じゃなきゃダメだっていうんです。ピアノに行くんだからって・・・」と言ってたのを、今ではNちゃん本人とも笑い話で話題にしています。

保育園生から10年たち、今では高校生となったNちゃん。

今やヒバリ教室随一のポピュラーピアニストです。

あの日夢見た「のだめちゃん」とは違う路線になったけど、別ジャンルで、ちゃーんと「のだめ化」できてると思うよ!

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「トルコマーチ」はお得感満載。

2021年02月05日 | クラシック曲

Mちゃん(高1)

「さあ、今日は何番かな」とハノンを開きます。

いつも、カレンダーを見てその日の番号の練習課題を弾くことになっていて、今日は2月5日だから5番です。

先週は1月29日だったので、基礎練習のチャプターでは一番長くて込み入った課題でしたが、月が変わって今日は5番!

「よかったね、また易しいのになって」

「よかったー」

と言いながら弾き始めたけど、ちょい待ち。

それ、6番じゃん。5番の音符よく見てごらんよ。

「あっ、ほんとだ。えっ、5番ってえっ、こう? あ、わかった。でもこれ難しい。6番の方が簡単〜」

などと言いながら基礎パターン、アルペジオなどを練習し、本日の課題はモーツァルトの「トルコマーチ」です。

これは、単独で弾かれることが多いですが、モーツァルトのピアノソナタK(ケッヘル)331番の中の第3楽章です。

作曲された当時のヨーロッパの人々が「東洋」に対して漠然と抱いていたオリエンタルな雰囲気、が盛り込まれた曲で、賑やかな打楽器の音を模した伴奏形が特徴的です。

芸術的というより「楽しい描写音楽」という感じの曲ですが、ヒバリ先生としては、特にMちゃんたち「ソナタ」にかかったぐらいの生徒には是非経験してもらいたいと思っている曲のひとつです。

なぜなら、細かい装飾音符あり、ターンあり、オクターブの連続あり、急速な16分音符のパッセージありと、ソナタクラスの生徒に必要なテクニック満載で、この1曲で練習曲5曲分ぐらいのテクニックがコンパクトにまとまってる。先生としては大変お得な曲なのです。

また生徒から見ても、大ざっぱに分けてA------コーダ と同じパターンが繰り返し出てくるので、弾けるようになった部分を使い回しできる「お得」な曲。

みんなにとってお得な、大変いい練習曲といえる「トルコマーチ」です。

Mちゃん、もうほとんど練習できていて、来週は合格になりそうです。

仕上げがんばろう!

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