三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

聖者の行進。

2017年06月07日 | 鑑賞

大人になって、というか、
改めて聴いてみてその音楽の良さに気づく、
ということがあります。

聖者の行進。

曲はもちろん知っていたけれど、
メロディーも単純だし
明るい曲はニガテとしているしで
あまり気にしていなかった。

それが、最近ようやく録画を見た某番組で
この曲の生まれたニューオリンズで
今もこの曲が特別な曲である様子を見たりして、
なんて生き生きとした曲なんだろうと認識を新たにしたのです。

やっぱりね、
易しく編曲されたピアノ譜なんてものは
音楽をダメにするのね。
それで知ったつもりになってはいけないということ。

ハリケーンで大きな被害を受けたニューオリンズで
聖者の行進が演奏され、ジャズが人々に力を与えた。
もちろん、ニューオリンズのすべての人が
音楽を必要とし、音楽に勇気づけられたわけではないのだろうけど、
そういう”自分たちの音楽”をもっている人が本当にうらやましい。
東北に行って思うのも同じこと。
自分の生まれた土地の、自分が暮らす土地の、
歴史や空気や訛り。
それを纏った音楽。
それはそこで生きる人にしか醸し出すことができない。

だとしたら、私にできるのは何なんだろう。
って。どうしようもないことを考えてしまうときがある。


コメント
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