三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

月影ベイベ。

2019年05月10日 | 読書
先日、突然、
胡弓を弾くかという話が浮上して
その日のうちに、そっと消えました…。

胡弓、久々すぎて
最初ちょっと勘所が迷子でした。

そういえば去年、
ちょっとだけ、本当にちょっとだけ
お遊び程度に越中小原節を弾いてみたことがありました。

月影ベイベ(9) (フラワーコミックスα)
小玉ユキ
小学館


おわら風の盆がテーマのマンガ、月影ベイベ。
最近、最後まで読んだんですが、めっちゃよかった。
とくに後半は泣き所満載。

まず素敵なのは
主な登場人物である高校生たちが
地元の伝統芸能である"おわら"に子どものころから自然に親しんでいて
本当に好きで踊っている様子。
芸能のあり方、関わり方として理想だなと思う。

おわらを大切に思うからこそ衝突することもあったり
でも、おわらを愛する者同士、分かりあえると絆も深まったり。
ちょっとずつ不器用な人たちがいて
でも、ちゃんと見守ってくれる人たちがいて。
いちばん不器用なヒロインの蛍子が
おわらの踊りを通じて人とかかわっていくことで
自分から行動できるように変化していく。
そういう気持ちがとても丁寧に描かれています。

そして、物語の鍵となるのが、若くして亡くなった蛍子の母、繭子の存在。
言えなかった言葉。伝えられなかった思い。叶えられなかった願い。
誰もがそれを抱えている。
死んでしまった繭子には、もうそれを届けることは出来ない。
そう知っているからこそ、生きている人にはちゃんと気持ちを伝えなければ。
最近、そういうのを強く感じるようになった。

越中小原節はいい唄だ。
響喜でも、またアレンジしなおしたいな。




Shamisen + vocal 静月
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►演奏予定
5月31日(金) 三味線三昧
6月1日(土) 二胡と津軽三味線・箏の夕べ
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
 こちらからお問い合わせください
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