時は暮れ行く春よりも
さらに長きは無かるらん
恨みは友の別れより
さらに辛きは無かるらん
さらに長きは無かるらん
恨みは友の別れより
さらに辛きは無かるらん
高校生の頃、藤村の詩を勝手に替えて作った詩だ。
本来の詩は、
時は暮れゆく春よりぞ
また短きはなかるらむ
恨みはともの別れより
さらに長きはなかるらむ
(晩春の別離)より
大学を卒業して、就職後何か月もしない内に、
商船大学を卒業した友人が、水先案内人になって、
案内の途中に、船に挟まれて死んだ事故。
その時、ボクが勝手に作った替え歌だ。
今でも忘れられない。
友人と将来の夢を語った夜のことや、
友人との別離がこんなに辛いものとは、
経験しないと解らない。
友人ですらこんなに辛いのに、
ご両親の辛さを思うとやりきれない。
辛いときはいつもこの詩を思い出す。
太平洋戦争で亡くなった若い人たち、
そのご家族やご友人の方々、
その辛さを二度と味あわせてはならない。
終戦記念日を想い。