楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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向島百花園―都立庭園へ行こう (その6)

2016年08月06日 05時43分02秒 | 東京の庭園
都立庭園は全部で九庭園ある。

今回は、六つ目の向島百花園を訪ねた。

(向島百花園)


場所:墨田区東向島3-18-3
交通の案内:JR亀戸・日暮里駅より都バス(里22)百花園下車徒歩3分
      東武伊勢崎線(スカイツリーライン)東向島下車徒歩8分

JR日暮里駅で(里22)の都バスを探した。
駅から降りた所へ(里22)のバスが通りかかったので、
そのバスが停まるところから乗れば向島百花園へ行けると思い、
後を付いて行くとロータリーの向こう側に停まったので、
乗り場はそこにあると早合点したが、
そこは乗務員が降りてきてJRの駅に入って行ってしまった。

バス乗り場は何処かとロータリーを歩いていると交番が目に付いた。
お巡りさんが何人もいたので、
「向島百花園へ行くバスの乗り場は何処ですか?」と聞いたところ、
その交番の目の前が乗り場であった。

目の高さより下ばかり見て歩いているから、解らないだけであった。
ちょっと上に目をやれば、バス停が見つかったのに・・・。

家宅捜査をするときは、
「目線より上か、膝の高さより下を探すが鉄則」と聞いたことがある。
人が物を隠そうとする時は、目から上か膝より下が多いと言う。
カミさんがへそくりを隠す時はこんな場所が多いようだ。
探す人は、そこには目が行かないらしい。

脱線したが、(里22)のバスに乗って約30分もすると、
「百花園前」で停まる。
ちょうど「百花園入り口」の信号機のある所だ。

(「百花園入り口」の信号機)


信号を渡って右に入ると、

百花園はさらに左へと道路案内がある。
左を見ると樹木が折り重なっているので、どうやら庭園がありそうだ。

(向島百花園は左への案内)


少し歩くと、右手に子供広場があって、
数人の子供がボールを蹴って遊んでいる。
広場の奥を見ると水飲み場があって、
その横に向島百花園の案内看板がある。

(子供広場)

(右側の子供の広場と百花園の案内)

看板の方向に進むと、
右奥に百花園入り口がある。

(向島百花園入り口)


入り口手前に「名勝 向島百花園」の石碑があるが、
これは徳川慶喜の揮毫によると言う。
徳川慶喜と言えば、徳川幕府最後の将軍(?)で、
大政奉還後は、巣鴨あたりに住んでいて、
ここを起点に足を延ばして写真を撮っており、
名所旧跡の写真が残されている。
それなりの当時の文化人であったように思う。
少しピンボケであるが、百花園の石碑を載せて置きたい。

(百花園の石碑)


入園料は、下記の通り:

入園料:一般150円(65歳以上70円)
    無料:小学生以下および都内在住・在学の中学生他
無料公開日:みどりの日(5/4)都民の日(10/1)

休園日は、年末年始(12/29~1/3)の六日間のみ
開園時間:AM9:00~PM17:00

以上の通りであるが、広さは約1万㎡だそうだ。

ボクは70円払ったが、「65歳以上の証明入りますか」と受付で聞くと、
「いいえ、お顔を拝見すれば解りますが、生まれ年を教えて頂けますか」という。
つまり顔パスである。


百花園に入ってすぐ左に芭蕉の句碑が建っている。
句碑には、「春もやや けしきととのふ 月と梅」とある。

(芭蕉句碑)


            はせを 

・春もやや      月
    けしき      と
      ととのふ     梅


とある。

ボクに解る句碑はこれくらいしかない。

東京都の説明によれば、
(向島百花園は、江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804=1830)に、
骨董商を営んでいた佐原鞠塢(きくう)が、
文人墨客の協力を得て、
花に咲く草木鑑賞を中心とした花園をとして開園した。
「百花園」とは、一説では「四季百花の乱れ咲く園」
と言う意味で付けられたとされる。
開園当初は360本のウメが主体で、その後、
詩経や万葉集など中国・日本の古典に詠まれた有名な植物を集め、
四季を通じて花が咲くようになりました。
唯一現代に残る江戸時代の花園です。)とある。

東京都の説明にあるように、
園内には、当時の文人達の足跡としての句碑・歌碑・詩碑があり、
全部で29個あるらしいが、
ボクが知っているのは上記の芭蕉くらいしか無いのは恥ずかしい限り。

また四季に咲く花に至っては、
アジサイと桔梗と萩程度とお粗末なもので、
百花園に入る資格がないと言っても過言ではない。
それらが集まって、美しい庭園になっている事は理解できる。

(萩のトンネル)

(桔梗の花)


芭蕉句碑の先に「福禄寿尊堂」があり、
その先に文人が集まったであろう「御成り屋敷」がある。
御成り屋敷の座敷のガラス窓際に立てば、
こじんまりとした風情のある池が見渡すことが出来る。
池の向こうに借景として東京スカイツリーがそびえる。

(福禄寿尊堂)

(御成り屋敷入り口)

(御成り屋敷の正面)

(座敷から見た風情のある池)

(遊歩道)

(東京スカイツリー)


その「御成り屋敷」の前にもう一つの芭蕉句碑があることを記しておきたい。

句碑には、

・こんにゃくの 
        さしみも些(すこ)し
               うめの花

(もう一つの芭蕉句碑)


萩のトンネルを出た所には、東屋があり休憩できる場所が用意されている。
他にも見所は沢山あり過ぎて紹介しきれない。
百聞は一見に如かずと言います。
ぜひ、足を運んでいただいてご覧下さいますよう、お願いします。

(休憩所)

(あじさい)

(別の見所)

(日本橋の橋脚)


この石の橋脚にある「日本橋」も徳川慶喜のが書いたものらしい。


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