楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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薬師の泉庭園(3)ー総泉寺(旧中山道番外記)

2017年06月24日 04時56分51秒 | ひとり歩き旅
旧中山道清水坂の途中に、江戸時代は大善寺の地蔵堂があった。
関東大震災以後、浅草の総泉寺が大善寺に間借りをして、以後総泉寺となった。

総泉寺は愛宕神社下の青松寺と忠臣蔵で有名な泉岳寺と並び、
曹洞宗の江戸三個寺の一つであった。

今は旧中山道も、付け替えられ道路も拡幅して国道17号線(中山道)となった。
その国道17号線の志村坂上から坂を少し下った所から、
右に登る道があり、道路を登ると総泉寺の山門がある。
そこに「妙亀山」の扁額が見え、
門前左手に「清水薬師如来」の石柱があり、
その石柱の右肩に「聖徳太子作」とある。  

(国道17号線中山道の途中を右に上がる)

(妙亀山総泉寺の山門1)

(妙亀山の山門2)

(山門の扁額)

(清水薬師如来の石柱)



門を入ると正面に本堂が見える。
本堂は階段を上がるようになっているが、
階段の中央に見事な彫刻が施されている。
名前の妙亀山に因んでか亀が沢山いることに気づく。
気を付けて本堂を見ると、本堂の周りに亀があちこちに施されていることが解る。
亀は萬年と言うからだろうか。

(本堂)

(本堂の正面出入り口は薬師如来だろうか)
(本堂の階段中央の彫刻と亀)

(階段手すりの亀)

(本堂回廊の下の亀)

(本堂回廊の下の亀2)


旧中山道の清水坂には地蔵堂があって、
その地蔵堂にあるものと同じかどうか解らないが、
境内に地蔵堂はある。
その地蔵堂の横に薬師堂があるが、薬師如来がいらっしゃるかどうか解らない。
この寺の薬師如来は(伝・聖徳太子作)とあるが、もともとは大善寺のご本尊であった。
江戸時代八代将軍吉宗が鷹狩りの途中に大善寺に立ち寄り、
境内の湧き水(薬師の泉)があまりに美味であったので
「清水薬師」と命名したと伝わる。
同地の地名「清水坂」の謂れとされている。
清水坂には地蔵が安置されており、子育て地蔵として信仰されていた。
この地蔵も現在は同寺境内にある事になっているが観ることはできない。

(薬師堂)
(地蔵堂)






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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
階段の手すりの亀も多いですね。 (masamikeitas)
2017-06-24 13:00:30
hide-sanさん、こんにちわ。

>名前の妙亀山に因んでか亀が沢山いることに気づく。

階段の手すりの亀も多いですね。
こんなに亀が多いとは。
名前の通りですね。(笑)

>江戸時代八代将軍吉宗が鷹狩りの途中に大善寺に立ち寄り、
境内の湧き水(薬師の泉)があまりに美味であったので
「清水薬師」と命名したと伝わる。

この言い伝え、hide-sanさんのブログで以前拝読したような覚えがありますが。(笑)

返信する
こんばんは (ytakei4)
2017-06-24 19:36:04
亀、縁起物ですね~鶴は千年
亀は万年。聖徳太子とは意外ですね~
返信する
総泉寺 (iina)
2017-06-26 08:37:26
浅草の総泉寺が大善寺に間借りをしていたお寺が、総泉寺として独立したのですね。

本堂の階段中央の彫刻が見事です。
上を覆ってなさそうですから、あるいは木造ではなく、石を細工したのでしょうか ?

iinaも、こんたび出かけた先で、すごい彫刻を見て参りました。 近々、アップいたします。

返信する
masamikeitasさん コメント有難うございます。 (hide-san)
2017-06-26 11:23:05
>この言い伝え、hide-sanさんのブログで以前拝読したような覚えがありますが

仰せの通りです。前回は薬師泉の水の話で、今回は清水坂の薬師如来の頭に「清水」が付いて、
「清水薬師如来」となった。話の由来です。

ボクの書き方が悪かったのですね。
返信する
ytakei4さん コメント有難うございます。 (hide-san)
2017-06-26 11:25:55
鶴亀はおめでたい時に出てきます。

聖徳太子作と言うのが本物ならば、国宝ものですが、
秘仏で一度も見たことがありませんので、
眉唾ものかもしれません。
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iinaさん コメントありがとうございます (hide-san)
2017-06-26 11:29:01
>石を細工したのでしょうか ?

はい石造りです。それにしても亀ばかりですね、
彫刻の中にそっと鶴を、一羽忍ばせて置くと、
面白いですね。
返信する
今晩は~♪ (鉄ちゃん爺や)
2017-06-26 19:08:27
曹洞宗のお寺の数が日本では
一番多いとか聞いたことがあります。

関西では臨済宗の方が多いような気も
しますが意外に感じましたね。

勿論真言宗や浄土真宗は宗派が
多くに分かれている関係で
曹洞宗の様に統一されてないのが
原因かもしれませんけど。

ブログを拝見しながら志村坂上から
下って右手と書かれてますので
イメージ的には想像ができましたね。
返信する
鉄ちゃん爺やさん コメントありがとうございます (hide-san)
2017-06-26 20:53:41
>曹洞宗のお寺の数が日本では
一番多いとか聞いたことがあります。

良くご存知ですね。
ネットで調べた所、
確かに曹洞宗の寺600強、
真宗本願寺派470弱、
真宗大谷派が330弱、合わせて800弱。

宗派が別れていなければ浄土真宗が一番多いですね。

当初仏教は密教で最澄、空海が広めましたが、
これは難しくて一般庶民になじまず、
ついで法然が「南無阿弥陀仏」を唱えれば浄土へ行けると説いて浄土宗が解りやすく庶民に広がり、
その後親鸞が
「南無阿弥陀仏を唱える気持ちがあれば浄土へ行ける。
南無阿弥陀仏は、お釈迦様、浄土行かせてくださるそうでありがとうございます」と言う意味だとの教えで、
どっと浄土真宗が広がった。
この歴史的背景からは、やはり真宗が一番多くて当然に思えますね。
返信する
総泉寺 (らいちゃん)
2017-06-27 18:07:53
総泉寺は立派なお寺ですね。
本堂正面の階段中央の彫刻は素晴らしいです。
このような場所に彫刻が施されているのは珍しいですね。
初めて見ました。
「鶴は千年亀は万年」と申しますので、妙亀山総泉寺も末永く(万年も)繁栄されることでしょう。
お参りすればきっとご利益があるのだと思います。

>ところで、表紙の雪山と湖の写真は、カナダのレイク・ルイーズでしょうか?
雪山と湖の写真はgooブログが提供しているテンプレートの「大自然」にあったのでそれを利用しています。
涼しそうなのでブログのデザインを変更しましたが、山の名前など詳細は分かりません。
申し訳ございません。
返信する
リアルな亀 (ウォーク更家)
2017-06-27 19:37:29
それにしても、お寺の至る所に、亀が異常に多く彫られていますね。
しかも妙にリアルな描写の亀です。

そうですか、ここから戸田橋を越えて与野の辺りまで鷹狩りの狩猟場だったとは、相当に広かったんですね。
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