そうなんだ。

外国語で知ったこと。

カプレーゼ   イタリア語

2016-05-04 21:19:06 | グルメ
毎年ゴールデンウィーク中の一日は、高校時代の友人たちと
ご朱印をもらいに寺社仏閣を巡っています。
その名はご朱印ツアー。

5月3日に行ってきました。
今回は最初に寺でも神社でもありませんが
駒込にある六義園(りくぎえん)をボランティアガイドさんの案内で見学しました。
徳川5代将軍・綱吉の側近、柳沢吉保の自慢の庭園です。

六義園の素晴らしい庭園を堪能し終えたのは、お昼過ぎ。
お腹を空かせながら、東大方面に向かって本郷通りを歩き出しました。
ほどなく、通りでイタリアの国旗を掲げたお店を発見。
この小さなイタリアンレストランに4人で入りました。

私達を迎えたのはシェフとホールを担当する年配のマダム。
ここで私達は初めての体験をします。
マダムがとてもサービス業とは思えない、もてなしをするのです。

マ 「パスタだけの注文はお断りしてますよ」

なにがお薦めかと聞けば、
マ 「黒板に書いてあります」

オーダーを迷って、なかなか決まらない私達に
マ 「早く決めて下さい」

マ 「バラバラに注文すると時間がかかるので、同じものを2品づつ」

後から入店してきた客にも
マ 「パスタだけの注文はお断りしてますよ」

分け隔てがない。という点では、安心しました (?)

前菜の“トマトとモツァレラチーズのカプレーゼ”
メニューには日本語で “トマトとモツァレラチーズのサラダ”
と書き添えられています。
友人のみち子さんがメニューを読みながら

み 「トマトとモツァレラチーズのサラダ」

マ 「カプレーゼね」

み 「いや、このトマトとモツァレラチーズのサラダ」

マ 「それはカプレーゼ。 サラダじゃないのよ」

私 「でも、日本語でサラダって書いてある」

もちろん、喧嘩腰ではありませんよ。
逆に、面白い・・・。

でも、このマダムは料理を運んでくると
とても詳しく素材のことから説明してくれます。
野菜も限定農家から仕入れるこだわりよう。

これを聞く友人たちの違いが、また興味深い。

保母さんであるワンコは「へぇー、そうなんですか」と感心して大きく頷きます。
実家が農家のみち子さんは 「ふーん」。どうでもいいという雰囲気を醸し出す。
会社員のゴンさんは聞いているようだけれど、反応無し。

イタリアン料理は全て美味しかったです。
トマトひとつとっても美味しかった。

きっと、マダムの “どうだ。有難くお食べ” と思える態度は
料理へのこだわりや自信からくるのでしょう。

カプレーゼを手持ちのイタリア語辞書で引きました。

「caprese」(カプれーゼ)・・・カプリ島の・カプリの人
                 《料理》トマトとモツァレラチーズのサラダ

マダムゥ~。
やはりサラダと言っても良いみたいですよ~。

強烈な印象を私達に残したイタリアンレストランでした。


コメント (2)
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