このブログでは、込み入った社会問題はなるべく書かないようにしていますが
今日は、あえて
ニュースで伝えられている 『安楽死』 をテーマにします。
老母が入院する際、また老人ホームに入所する際に、私が家族として選択し署名したのは
万が一の場合の処置法です。
心肺蘇生・人工呼吸器・血圧降圧剤・胃ろう・酸素マスク・点滴
これらを救命時に使用するかしないかです。
なにぶん高齢ですし、酸素マスクと痛み止めの点滴だけをお願いしました。
元気な頃の本人の希望でもあったので・・・。
ALS患者の女性から安楽死を頼まれた医師が、薬物を投与して希望を叶えたとされる事件が注目されています。
スイスでは、外国人に対しても何度かのカウンセリングの後で認められれば、安楽死の処置をしてくれます。
あくまでも、本人の意思で、「可哀想だから逝かせて」という家族の意思ではありません。
最後の最後で撤回する選択もありです。
このことを知った時には、いざという時のためにお金を貯めておこうと思ったものです。
理由は、そうなった時に長く苦しむのが怖いからです。
逆に、
この抑えがあれば、出来る限り頑張ってみようと思うかもしれません。
無論、不治の病を患ったら安楽死を薦めるような世の中になることは、言外です。
ただし、
色々な選択肢があったならば、今回のような後味の悪い出来事は避けられたかもしれません。
英語で”安楽死”は、聞いたことがない単語でした。
英語ニュースでは、以下のように書いてありました。
She wanted to undergo euthanasia.・・・彼女は安楽死をうけたかった
「undergo」(アンダゴゥ)・・・(検査・手術などを)受ける
「euthanasia」(ユーセネースィア)・・・安楽死
発音しにくい単語ですが、もとはギリシャ語でした。
「Ευθανασία」(エッサネシア)・・・安楽死
ラテン系の言葉である、スペイン語もイタリア語も 「eu-」は ”良い” と言う意味の接頭語です。
ギリシャ語でも同様に、 ”良い死” = ”苦しまない死” = ”安楽の死” という意味合いになるのでしょう。
認めるか認めないか、時間をかけて話し合ってほしいものです。