休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

京都国立博物館「龍馬が翔けた時代」展を見に行きました

2005-08-29 10:13:38 | 博物館へ行こう
 展覧会の最終日。念願の「竜馬が翔けた時代」展を見に京都国立博物館へ行ってきました。京都国立博物館に行くのは、確か「雪舟」展を見に行って以来だから3年ぶりぐらいかな。久しぶりに京阪七条から歩いたのだが、ちょっと寂れた雰囲気。昔に比べてお店とかも減ったような気がします。東山の方を向いて歩いて、しばらくすると博物館が見えてきた。今回は初めて正門から入った。正面から見る博物館の建物がいい。背後には東山の峰が見える。「東山三十六峰、草木も眠る丑三つ時。」なんて文句もあったような。京都国立博物館は、建物の周りの雰囲気からして、趣がある。これから芸術観賞するぞという意気込みを持たせてくれる。いざ、館内へ。
 今回の展示は、坂本龍馬の残した書簡が中心となっている。一つ一つの手紙を読みやすく活字にしてくれています。そのおかげで実際の書簡と活字を見比べてみたり、丁寧に読んでいったので結構な時間がかかった。お昼前に入って、出たときはもう4時ごろでした。全体的に見ても、じっくり観賞されている方が多かったです。(僕の前にいたヤクザ風の人も熱心に読んでいました。坂本龍馬のファンだったのかな。)
 今回の展示で知ったのですが、京都国立博物館には坂本龍馬の関係の資料というのが多数収蔵されているそうです。坂本家が北海道に移住する際に寄贈を受けたとのことです。
 坂本龍馬の手紙自体は、司馬遼太郎の「龍馬が行く」などでもよく引用されており、おぼろげながら覚えていたものがあり、そういえばと思うものがあった。有名な「日本を今一度洗濯いたしもう申候事」なんて言葉の入った姉乙女に対する手紙などもあった。そのほかでも妻おりょうを紹介したものや霧島に新婚旅行をしたときの様子をしたためたものなど著名なもののあった。そして新史料としては龍馬自身は坂本家の跡継ぎとして兄権平の養子になる予定であったらしいことがわかるものも展示されていました。
 姉に対する手紙を見ていると字面も自由に、そして表現も自在であるように思えた。姉との関係は親密であり、非常に胸襟を開いている様子が伺えて楽しい。また展示の後半の新政府に設立にかかわる書簡などは字の質も変わっている様子で、自分に対する自負が表れているような気がしました。
 書簡、特に姉に対してのものを読んでいると、筆力もあるし、表現も豊かできっと文書が書くのが好きな人だったんだろうと思うし、内容を想うと稚気にあふれた人だったんだろうと想像してしまう。同じく土佐藩出身の武市半平太とは大違いなのだろうが、しかし武市にしてあんな艶っぽい女人画を書いているとは意外でした。
 最後には龍馬らの血がついた掛け軸、衝立なども展示されていました。坂本龍馬自身33歳で生涯を閉じた。実質活動した時期はほんのわずかだったんだろうと思う。坂本龍馬の年齢をいつの間にか越えてしまった。何事のなさざるまま日常を過ごしている。頑張らないと。
 今回の展覧会、若い人が多かった。未だ坂本龍馬の人気は衰えていないのだろう。(大学に入ったころ、霊山墓地にある坂本龍馬の墓に拝んでいる人を見たことがある。)

 京都国立博物館
 http://www.kyohaku.go.jp/

 高知県立坂本龍馬記念館
 http://kochi-bunkazaidan.or.jp/%7Eryoma/index.htm
 
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 現代<死語>ノートⅡ | トップ | 保元・平治の乱を読みなおす »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (うぐ)
2005-08-31 09:40:53
はじめまして。いただいたトラックバックから飛んできました。

同時代の絵画、瓦版など、つい100余年前のことだと思うと不思議な感じがしまた。書簡からあふれる人間味はいつの時代も変わらないもんだなぁとも感じたりして。

久しぶりにじっくり楽しみました。

RYOさんはたくさん博物館に行っておられるのですね。

RYOさんブログ、これからも寄せていただきます。
返信する
Unknown ()
2005-09-01 10:13:04
トラックバックありがとうございました。

RYOさんのおっしゃる通り、龍馬の実質的な活動期間の短さを思うと、手紙しか通信手段がない中で、あれだけのことをよくできたものだと感心してしまいます。

交通や通信が遥かに便利になった現代、その余禄を無駄にしている我が身を顧みざるを得ませんでした。

僕はあと3か月弱で大阪を離れますが、いろいろな関西情報を楽しませてください。
返信する
Unknown (フォルクローレ綾)
2005-09-06 23:24:42
TBありがとうございました。私も最終日に行きました。どこかでお会いしてたかもしれませんね。
返信する

コメントを投稿

博物館へ行こう」カテゴリの最新記事