水木しげるロードの妖怪たちは、まだまだ続く。ロードの終点には水木しげる記念館があるのだが、たぶん、まだ半分にも行きついていないようだ。ほんとどれぐらいかかるものなのだろう。距離としては800mほどなのだが・・・。
次に登場するのが、袖引小僧という妖怪である。どことなくキューピーみたいでかわいらしい感じだ。
夕暮れ時に道を歩いていると、後ろから袖を引くものがある、袖が絡みついたのかと気にせずに歩いていくと、またつんつんと惹かれる。誰だと振り返るもだれもいない。
袖引小僧は、人間にちょっかいを出して喜んでいるだけの妖怪であるらしい。
この袖引小僧の出現地の埼玉では、この袖引小僧は、もとは落武者で、落武者が助けを求めて通行人の袖を引っ張っているのだという。
かまってちゃん系の妖怪のようなのだが、ちょっとこういう逸話を聞くと可哀そうな気もするなあ。
この次が、豆腐小僧。手にお盆を持ち、その上に豆腐が乗っかっている。何で豆腐なんと突っ込みたくなるが、そういう存在なのだろう。
逆光だったため、暗くて、顔があまりわからないが、小僧というだけあってかなりの童顔である。ただ、顔が小僧であるタイプと一つ目小僧であるタイプがあるらしい。ただ共通しているのは、竹網の笠をかぶって、手に豆腐が乗ったざるを持っていることである。
こうやって進めてくれるのだから、この豆腐は美味しいのかというとそんなことはなく、食べると体中にカビが生えるというから困ったものである。
この豆腐小僧は鹿児島県に現れた妖怪だそうだ。
次が、すねこすり。ちょっと知られた妖怪。映画「妖怪大戦争」にも出てきていた。
この妖怪もかまってちゃん系の妖怪で、雨の降る夜に現われ、夜道を歩いていると足の間をこすりながら通り抜けると言われている。犬のような姿をしているということで、水木しげるロードのブロンズ像もそういう姿をしている。
ただ、人のすねにまとわりついてじゃれつく以外に何をするわけではなさそうである。マスコット的な扱いを受けているところもある。
ちなみに「妖怪大戦争」では猫っぽい姿をしていた記憶があるのだが・・・・
次に出てくるのが、カシャホ。紀州の山奥に居ると言われる妖怪で、河童の一種であるらしい。
といっても頭に皿はないのだが・・・。
頭は芥子坊主で、青い衣を着た6,7歳ぐらいの子どもの姿をしているそうだ。
子どものような姿から、一見害のなさそうなよう妖怪にみえるが、繋いでいた馬を隠すとか牛馬に害をなすなどのいたずらをするようだ。家の外で石を投げつけ来たことを知らせるときもあるというから人懐っこいところもあるようである。こういう子ども系の妖怪にはありがちな行動ではある。(笑)
今回の4体の妖怪は共通して、特にあまり人に害をなすことなく、どちらかと言えば人懐っこい系の妖怪であるなあ。
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