休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

なにわの海の時空館

2005-07-25 08:01:57 | 博物館へ行こう
 南港の中に浮かぶきらきらと光るドーム型の建物、それが平成12年開館のなにわの海の時空館です。南港のATCやWTCなどの建物が立ち並ぶ、南港の奥に位置しており、周りは結構空き地が多く、大阪市の赤字経営もさもありなんと思われるちょっと殺伐とした光景の中にあります。と書くとネガティブな印象を受けるのだが、なかなかどうして結構ここも面白かったです。
 建物は海中に浮かんでいます。前面ガラス張りであり、中に入ると360度全体が眺められます。そしてその建物に行くには、入り口からエレベータに乗って地下に降り、海底トンネルを歩いて向かう事になります。その海底トンネルではところどころ天窓があり、海の中を泳いでいる魚の姿などを見ることができます。
展示室は4階から見ていくことになっています。また建物の中央は吹き抜けになっていて、復元された菱垣廻船「浪華丸」が展示されています。4階は世界の航海交流史、特に大航海時代をテーマにしています。また館内では所々に案内の人がいて、4階ではノクターナルと言う器具で北極星と北斗七星の位置から時間を計る器具について説明してくれてました。
 また企画展で「船が運んだ出合いもん~昆布と鰹節~」という展示をしていました。また体験企画で「おぼろこんぶ作り体験 」をしており、子ども達もチャレンジ。昆布を引っ張って、特製の包丁で薄く削っておぼろこんぶをつくるというのはなかなか難しい様子でした。百貨店などの物産展でもよく見かけますが、ああやってシュッシュッと削るのもなかなか熟練の技が必要なんだなあと深く感じ入った次第です。
 おぼろこんぶ自体の材料はすこんぶなんだそうで、私の子どもの頃は遠足のおやつによく持ってきている子がいましたね。
 大坂というのは、近世から交易の中心地で、各地の特産品が集まってきています。そうした各地の特産品を生かした食べ物が多くあると言われています。「大阪学」で知られる大谷晃一氏はそういった食べ物の代表格が「きつねうどん」だと著書で語っています。その材料を見てみると、小麦粉は播州、醤油は小豆島、鰹節は土佐、砂糖は阿波、油揚げは京都と各地から物が集まってくる大坂ならではの食べ物だとしています。
 3階に下りると、その大坂の海の流通史、特に菱垣廻船を中心に展示しています。こうした展示をみてみると、大阪という町は海と川で繁栄した町なんだなあとつくづく感じた。残念ながら現在、その面影はほとんど残っていません。
 ここでも、スタッフの方がいろいろと説明をしてくれます。天保山というのは今や日本で一番低い山として著名ですが、その山自体は、近くを流れる安治川の川ざらえをした土砂が積もってできたものだそうです。
 また当時の俵物が復元されており、その重さは一つ60kgとのこと。当時の人はこれを2つ運んでいたそうです。ちなみに私は持ち上げることで精一杯でした。(最弱!)
 2階では、復元をした菱垣廻船「浪華丸」に実際に乗り込むことができます。ライトをつけたヘルメットをかぶってちょっとした冒険気分です。中では当時の水夫の服装をしたスタッフの人がいろいろと解説をしてくれます。ちなみにgooで菱垣廻船を調べると下記の解説が出てきました。「江戸時代に、大坂・江戸間の幹線航路に就航して大量の日常消費物資を江戸へ輸送した輸送船。菱垣廻船問屋仲間所属船の目印として、舷側垣立(かきだつ)の下部に菱組(ひしくみ)の装飾をつけたことからの名。積み荷は木綿・綿・油・酒・酢・醤油・砂糖・鰹節・紙・薬種など」だそうです。
 船自身はほとんど積荷を載せるための場所しかない感じでした。
 最後に、1階で「海の冒険館」という3Dシアターを見ました。子どもらは結構楽しんでました。
 館を見た後、海辺を散策、海の照り返しで日差しがきつい。南港も昔ほどじゃないけど、ゴミがいっぱい浮かんでいてまだまだ汚いね。ただ魚がピョンピョン飛び跳ねてたけどあれはなんて魚なんでしょう???
 遠めに海遊館やら舞州なんかも見え、すごく開発されている様子がうかがえました。将来的には海底トンネルでつながっていくんでしょうか?ただあれだけの財政赤字の中どうしていくんだろうとは思いますが。
 あんまり南港なんて来る機会がなかったのでその変貌振りには驚くばかりでした。

 参考までになにわの海の時空館HPです。
 http://www.jikukan.or.jp/index.html
 
 
 
  
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