休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

絵本 徒然草(上)

2005-07-22 17:16:12 | 読書日記
 絵本 徒然草 文 橋本 治 画 田中 靖夫 河出文庫
 徒然草である。「つれづれなるままに日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事をそこはかとなく、書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」と冒頭の文など未だに思い出される。中学の先生に今覚えたことは一生忘れへんのやといわれたが、全くそのとおりで未だに覚えているものである。そして世間もそうなのか、よくブロクの題名や説明でもよく見受けられるようです。恥ずかしながら私のもそうですね。
 そして斎藤孝ブームの影響なのか、(斎藤孝は人生の教科書として徒然草の熟読を勧めている。)最近徒然草をわかりやすく解説した本がよく出版されている。本書もそのあおりを受けて文庫化したのだろうか?本書の特徴は、原文と現代語訳、そして「桃尻語訳枕草子」と同様兼好法師を擬した作者の解説がある。この解説がないと案外現代語訳だけでは字面を追うだけで頭に入り込んでだなあ。想像力が貧困っていわれるかもしれないが・・・。
 徒然草という随筆集は、人生のある時に集中してかかれたわけでなく、長い間に少しづつ書いた文章をまとめたものであるらしい。そういえば、冒頭の分なぞ、出家して悠々と生きて、退屈を楽しむような境地で書くよりは、青年貴族が書くほうがふさわしいような気がする。でないと「ひまでひまでしょうがないから文章を書いてるけど、だんだんおかしくなっちゃう。」なんて書けないわな。(一時の自己の境遇ダブっちゃうんですが。)
 だから、最初の方の段の話は非常に難解でよくわからない。まあ普通に読めばここで挫折ですわ。ただ著者の解説があるからなんとか乗り切れると言うことかな。若気の至りでよくわからなくてあたりまえなんて書いてくれると気楽に読める。著者の思惑に乗ったというところか?
 出家してからの文が非常に簡潔でわかりやすい、人間齢を重ねると余分なあくがそぎおとされていくからかなあ。そして仏教会を批判的に書いているものもかなりある。教科書にも出ている仁和寺の法師が岩清水八幡宮へおまいりに行ったのはいいが、本宮に行かないで麓にある神社を参って帰ってくる話などもここにある。
 そして大変私のような人間には耳が痛いのは本書の最後53段の「大事を思いたたん人は」という文。大事を思い立つ人は、今やっていることを置いてでもやらないといけない。ぐずぐずしているときっかけを失うよ。ほんとにそう。
 なんていろいろと感じ入る話がいっぱいある。案外艶っぽい話もあったりしてなかなか面白かったですよ。田中靖夫という人の挿絵も初めはなんて・・・と思ったけど、案外慣れてくるとぴったりとくるものがありました。(田中靖夫ってあるからもしかして某県知事と思ってたけど字が違うね。)
 下巻の方も引き続き読んでみたいと思います。
 昔、京都の双ヶ丘辺りをぶらぶら歩いていたら吉田兼好墓所と書いた石碑を見つけたことがあるけど、それはどこであろう?
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 関西学生 秋季リーグ日程決定! | トップ | なにわの海の時空館 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みんなのプロフィール)
2005-07-23 01:10:20
ブログ開設おめでとうございます!

アクセス数を上げるために当コミュニティサイトに登録しませんか?
http://profile.zmapple.com/cgi-bin/profile.cgi
より多くのひとに貴方のブログを見てもらえます。

参加するにはこちらからが便利です
http://profile.zmapple.com/cgi-bin/profile.cgi?mode=edit&title=%82q%82x%82n%82%B3%82%F1%82%CCblog&address=http%3A%2F%2Fblog%2Egoo%2Ene%2Ejp%2Fhikamino%2F


お問い合わせはコチラから
http://profile.zmapple.com/cgi-bin/fmail/cmfmail.cgi
返信する

コメントを投稿

読書日記」カテゴリの最新記事