日本シリーズ あっけなく

　日本シリーズ、想定外というか夢にも思っていなかった４連敗、しかも圧倒的な大敗で終了しました。ロッテがプレーオフで勢いがあったというのもあるし、村上ファンド問題で外野が騒がしかったということもあります。（まさか株価を下げるためにわざと負けたのか？）とはいえここまで完敗に終わるというのはどういうことなんでしょう。
　アメフトでいうなら、余裕を持って試合に臨んだところ、いきなりビックプレーでＴＤを決められ、予想以上にディフェンスが良く、思いがけない展開にベンチもバタバタしているうちに何本もＴＤを決められ、巧守ともにアジャストできずに、最終Ｑに行くもモメンタムもつかむことなく、なすすべもなく敗戦といったところでしょうか。
　阪神としたら、余裕がありすぎたのかもしれないですね。第１戦は、まだ初戦、今年の井川ならしゃーないわ。第２戦、甲子園で巻き返せばいいわ。甲子園やったら負けることないわ。第３戦　えっえらいこっちゃ。後がないわ。気がついたら崖っぷちだったという感じじゃないでしょうか。もしかしたら岡田監督は日本シリーズとりあえず７戦あるんやぐらいの感覚だったかもしれないですが。ロッテの若手選手が、必死で勝機を手繰り寄せているのに、悠然と構えていた。そんな気がしてならないです。短期決戦、ひとつでも塁を前へ前へ進めていく姿勢が必要だったんじゃないでしょうか。あれだけ打てない中、バンド等することがなく、ヒッティングオンリーというのはどうでしょう。（逆に余計なところでバンドして失敗、流れを失うし・・・。）第３戦も、もっと必死に勝利を手繰り寄せる姿勢がいったんではないでしょうか。下柳の交代期もそうでしょう。藤川を投入をもっと早い時期で投入すべきだったんではないの。
　監督自ら勝利に対する執念を見せてほしかったような気がします。４戦目も３点目の場面、あそこで１点を失う意味を考えたら能見よりウイリアムスでしょう。その前だったか、浜中の代打も、疑問です。一つでも前と考えるなら、中村や久慈の起用もあってよかったんではと思う。もう最後なのだから選手を出し惜しみしていても仕方がないと思う。
　試合見ていても、ロッテもこのまま勝っていいのかな、大丈夫かな、暴動は大丈夫かとひやひやしながら戦っていたのに、日本の状況が良くわからない李だけがガンガン打ってましたね。
　ただ圧倒的な負けっぷりで暴動も起こらなかったようでした。なまじっか一つでも負けた方が後が怖かったかもしれないね。

　そういえば岡田監督「日本シリーズ前も１リーグ８球団がいい。」など空気の読めない発言をしていたが、もしやここで阪神が勝てば阪神関連会社の株価が上がり、阪神球団の価値も上昇いていくならば、村上ファンドに苦しめられている親会社に迷惑をかけてしまうという高度な政治的判断をしていたのかもしれない。静かなること林のごとく、動かざること山のごとしと風林火山の一節を気取ったのかもしれないですなあ。

　２年ぶりの優勝では、３１年ぶりの日本一よりもリピドーが溜まっていないということかな。

　そういえば、オリックスをわれらが塩谷がひっそりと解雇されました。こんな形で解雇するんやったら、プロテクトせんと楽天に行かしたったらよかったんとちがうんかな。もしかして中村監督も阪神時代塩谷に〆られたんでしょうか。