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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

大河ドラマ入門

2014-03-07 00:02:29 | 読書日記
 「大河ドラマ入門」
 小谷野 敦著 光文社新書

 国民的ドラマNHKの大河ドラマについて、大河ドラママニアによる入門書である。著者は1962年生まれ、「国盗り物語」から大河ドラマを見始めているとのこと。ちなみに著者よりも少し後に生まれた私が最初に見たのは、たぶん「草燃ゆる」からだったと思う。僕の場合は自発的に見たというよりは、父親が大河ドラマのファンだったので、一家で見させられていた。(基本的に、我が家は、チャンネルの選択権は、父親にあった。)ちなみに、大河ドラマの第1作は、1963年の「花の生涯」で、「国盗り物語」は、11作目、1973年に放映されており、「草燃ゆる」は、17作目、1979年である。
 当時の僕は、ちょうど日本史、特に源平合戦辺りについて、興味を持ち始めていた時期であり、鎌倉幕府の樹立期を描いた「草燃ゆる」は、僕の興味とうまく合致していた。ただストーリーは、陰謀、暗殺話が多く、結構暗かった印象がある。

 本書は、「大河ドラマの原作」「キャスティング」「音楽」を中心に解説されている。

 大河ドラマの原作というと司馬遼太郎というイメージが僕にはある。実際、「竜馬がゆく」に始まり、「国盗り物語」「花神」「飛ぶが如く」「徳川慶喜」(原作は、「最後の将軍」他)「功名が辻」と6作に及ぶ。次に多いのが、吉川英治で、4作になる。
 国民的作家の作品が、大河ドラマも原作に採用されるというイメージなのだが、最近はそうでもないらしい。興味がわかなかったので全く見なかった「天地人」は火坂雅志というあまり知らない作家を原作としていた。
 ここしばらく、特に「龍馬伝」以降は原作なしみたいです。

 キャスティングでは、人物の一生涯を描いているので、主役を演じた俳優の年齢と、その周辺に登場する人物の年齢が乖離してくるという現象を説明してるくだりなどはなるほどなあと思ったし、「江」では、主役の上野樹里が6歳の時を演じてたという話を聞くとそれは無茶だなあと感じたりした。まあ、「江」どうも上野樹里が「のだめ」にしか見れなくて、いつも間にか見なくなってしまった。
 はまり役というのもあって、意外に評価が高かったのが、「義経」で巴御前を演じた小池栄子。これは、ぼくもなるほどなあと同感。「太平記」の時の片岡鶴太郎の怪演も印象深い。「義経」「平清盛」の中井貴一も、存在感があって、画面が締まるような気がする。

 音楽。有名な方がいろいろと作られてます。そうした中、僕は、「花の乱」意外と気に入っています。中世の能を想像させる展開から徐々に盛り上がっていくところが映像と相まって、いいなあと感じている。

 ここまでボツボツと書いておりますが、今までの大河ドラマの中で、一番面白かったのは、「太平記」。非常に複雑なこの時代をよく描いたと思う。登場人物もめっちゃやたら多いし。それ以外だと、「花の乱」も、かなり歴史離れをしているけど、それなりの面白かったし、「龍馬伝」も楽しめた。逆に「天地人」「八重の桜」などは全く関心を寄せなかったので全く見てない。たぶん、あんまり取り上げられない時代、人物が好きなんだと思う。(どうも、一番手よりも、二番手やマイナーキャラが好きな嗜好と重なるんだろうな。)

 これだけは、何とかしてほしいのは、衛星の午後10時の再放送枠の復活。意外と午後8時の放送時間は合わせにくいんだなあ。日曜日、いろんなことが落ち着いた時間にゆっくり見たい。いかがでしょうか?もし、これを読んでおられるNHK関係の方がおられればご一考ください。(読んでないと思うけど・・・。)


 

 

 
 
 
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