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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

漢字の知恵

2005-02-06 07:51:24 | 読書日記
 漢字の知恵 
 阿辻 哲次 著 ちくま新書
 現在の漢字研究の第一人者である阿辻哲次の本である。内容自体は漢字の字源にまつわるエッセイ集というところ。結構筆者による類書が出ているのでエピソードが重なっている部分もあったりします。私も漢字検定が近づいていたので、気分を高めるため読んでおこうと思った本です。
 漢字というのは、世界で唯一の表意文字です。その字形の中には、漢字が作られた時代の社会の考え方や民俗が色濃く残っています。それを一つ一つの漢字から見出していくというのが非常に楽しく、私が漢字好きになった理由の一つではありますが・・・。
 本書もそういった部分では非常に興味を引く字源解釈もあったりします。ただ、女偏の字が数多くあるのはは男尊女卑の表れという記述があるのですが、私自身はどうなのかなあという気がしてます。男尊女卑という考えが、殷の時代からあったのかなという疑問とむしろ女の人に特殊な能力を見ていたからなのではないのかなあと考えてます。その方が呪的社会であった古代中国にふさわしいような気がしているのですがどうでしょう。
 また、いろいろ部首についても書かれています。部首というのは後世漢字を分類していくために作られたものであり、そのため実際の字の意味とあっていないものも多いとのこと。この部首がいつも私を悩ませます。誰か良い理解の仕方を教えてください。漢和辞典も部首で引くのは案外難しいものなあ。
 そういえば、本書も戦後の漢字改革について言及されていることが多いですが、国の方で漢字の常用漢字を変えるとかいろいろと議論をしているようです。もっと漢字が伝えてきた歴史、文化を大事にした改革をして欲しいと思います
 最後にこの手の字源解釈の本はあるのですが、ここで古代中国の歴史や漢字に興味を持った人間が次ぎどういった本へ行けばいいのか道を示していただけたらとは思うんですが。「生首」をもって歩く訳にも行かないですし。(「道」の本の意味です)
 ここで取り上げられている字の解釈と白川静の漢字解釈と比べてみようと思ってたのに忘れてた。残念。
 
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