これも飛鳥に所在している古墳です。
中尾山古墳は、国営飛鳥歴史公園の高松塚周辺地区の芝生公園の東側にある丘を登ったところにあります。
丘を登ってみると、写真のような国指定史跡であることを示す石碑が建っています。
正面、あるいは東側から見ると、結構、きれいな塚になっていますが、裏側に回ると、中心部が大きく崩れていて、石室の石が露出しています。ところどころに斜面に張り付いている石は、葺石でしょうか。
東側から見た写真
北側から見た写真
※ちょっと天井石が見えるのがわかります。ただ、内部構造はみることはできません。
簡単に中尾山古墳のデータを記すと、形は、八角形墳であり、対角辺の長さは30mとのこと。築造は8世紀初頭ということで、古墳も終末期のものになります。
内部は、約1mの空間を有する横口式石槨となっており、おそらく火葬された骨蔵器を収められていたのではないかと言われています。
また頂上部には、沓型の石造物が見つかっていることから、墳頂に鴟尾のようなものががざられていた可能性があります。
この時期の大王墓が、八角墳であることから、本当の「文武天皇陵」ではないかと言われています。
その中尾山古墳から、南へ丘を下ったところに、宮内庁が所管する文武天皇陵があります。
周辺をぐるりと回ってみても、あまり内部が見えないです。古墳ではあるようですが、あんまりわかりません。(栗原塚穴古墳と言うそうです。)
ただ、陵前の風景はきれいでした。
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