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墳観橋から西の方向を眺めると、道路に後円部がぶった切られた佐味田狐塚古墳を見ることができる。
何とも気の毒な姿なのだが、もともと道路計画があり、その工事中にこの古墳が見つかったのだが、計画の変更ができなかったために、こういう姿になってしまったということなのだろう。何とも残念な姿である。もうちょっと何とかできなかったのかという気もするけどね。
こちらは、中央エリアから見た後円部の半分。頂点の所に南エリアとつながる橋が架けられている。
こちらが南エリア側である。墳頂に向かって階段がついている。こちら側には後円部の一部と前方部があることになる。
佐味田狐塚古墳は、全長86m、後円部径66m、前方部復元幅23mの帆立貝式古墳である。墳頂部では墓壙が見つかっているが、すでに破壊されていたらしい。
築造は古墳時代の前期であるらしい。副葬品は、すでに盗掘等を受けていたためかなり少なく、鏡や刀子の破片、土師器、石鏃などが出てきている。
南エリアには、道路に面して、佐味田狐塚古墳に隣接するように、もう一つの古墳がある。
古墳のそばには、南エリアから中央エリア、馬見丘陵公園と隣り合わせの竹取公園と繋がる架橋があり、そのための土盛かと一見思われる。
タダオシ古墳と呼ばれる前方後円墳で全長48m、後円部径29m、前方部幅20mで後円部の方が前方部より高い。
正直、森になっていて墳丘の形がさっぱりわからない。池の部分の一部は周濠であろうと思われる。発掘調査も行われていないので、詳しいデータはないのだが、古墳の横を通る橋から古墳の方をのぞき込んでみると墳丘らしきものがあるのはわかる。
この古墳に至っては、解説板もないので園内の案内板に古墳の位置だけが書いてあるだけである。
まあ、道路工事や公園整備で破壊されなかっただけでも良かったというところか。馬見丘陵公園の中にある古墳で、全国的にも著名な乙女山古墳や巣山古墳と違って、中小の古墳の扱われ方というのは、ちょっと粗雑に扱われているような気がするな。
このタダオシ古墳は、古墳時代の中期から後期にかけて築造されたそうだ。
ここまで来て、次はついに、巣山古墳である。以前から気になっていた古墳なのだが、機会がなく、その姿を見ることはできていない。
さあ、後ろを振り返ると、その雄大な姿を目にすることができる。いざ、いざ、いざ。
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