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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

藤原宮跡 第195次調査 現地説明会

2018-03-04 23:29:46 | 現地説明会
 平成30年3月3日(土)
 藤原宮跡の発掘調査の現地説明会は、昨年度2回あったが、今年度は、これが初めてである。いつの間にか第190次から第195次に飛んでるわ。今回の発掘調査は、昨年の第190次調査に続き、東面回廊の調査である。
 この日は、説明会が始まるまでは非常に好天で、これまでの寒気が嘘のような、冬用のジャンバーもいらないぐらいの陽気であった。そういえば、今日はお雛さんの日だなあ。

 ところで、今回の第195次発掘調査は、藤原宮跡の回廊部分、特に東面回廊から北面回廊の部分について発掘調査がなされている。

 

 東面回廊については、回廊の基壇が残っており、三列の回廊の柱部分の礎石の抜き取り穴と根石が検出されている。これにより、東面回廊については、3つの抜き取り穴が並んでいることから、南半分と同様に礎石建てで瓦葺きの複廊であったことが判明した。

 

 残念ながら、回廊部分の礎石は、いつの頃にか持ち去られており残っていなかった。(南半分には、残っているものもあるらしい。)ただ、後世に掘られたであろう溝が礎石のあった場所を迂回するように彫られているので、溝が掘られた時期まではあったんだろうという話であった。

 

 また、回廊の基壇に沿って南北に溝が掘られている。排水溝であったようである。

 

 東面回廊と北面回廊の接続部分である。

 

 北面回廊も、東面回廊と同様に複廊であったことが判明。ただし、後世の攪乱がひどく、東面回廊と比較して残っている状態が非常に悪い。後世、遺跡の北側にある醍醐池を掘るときに影響を受けたのではないかという話である。

 

 また、東面回廊の外側に南北の溝が掘られているのと同様に、東面回廊と北面回廊の内側にも回廊に沿って南北、L字、東西の溝が掘られている。

 

 さらに、この回廊の周辺を整地する時に、土壌を改良するために凝灰岩の粉を撒いて、地盤を引き締めているところがある。

 

 白いところが凝灰岩の粉が残っているところである。

 

 最後に、この調査区から東側に伸びる掘立柱建物の柱穴も見つかっている。何のための建物かはわかっていない。

 今回発掘調査で、藤原宮の大極殿が、四方を複廊の回廊で囲まれていたことが想定され、南北の柱の間が約152mであることもわかった。柱の間隔は14尺であるが一部13尺のところもあるという。

 

 今回の発掘で、回廊部分の調査は終了みたい。東面がわかれば、左右対称なので、西面もわかるということらしい。来年度はどんな発見があるだろうか?今から楽しみである。

 

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