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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

小山田遺跡第9次調査 現地説明会

2018-01-13 22:40:02 | 現地説明会
 平成29年8月26日
 小山田遺跡の現地説明会があった。ちょうど法事の日と重なり、終了後、近鉄電車に飛び乗り、橿原神宮前駅からはタクシーに飛び乗って説明会場に向かった。
 3年前の現地説明会の時には、大勢の見学者が集まり、長蛇の列になったことから、今回も多くの人が集まっているのかと思いきや、僕が行った昼からの説明の時には、見学者も二十人もいるかいないかの状態でちょっと拍子抜けであった。
 今回の発掘調査においては、前回ほど目を見張るようなものが検出されず、地味な横穴式石室の羨道部分の基底石の抜き取り穴であったり、石室の排水溝であったりというわけであんまりマスコミに取り上げられなかったというところが原因だったのだろう。

 今回の第9次調査については、校舎を挟んで北調査区、南調査区と2か所調査区を設けて発掘調査が行われた。 

 【北調査区】
  
 

 北調査区では、横穴式石室にかかわる遺構は見つかっていない。古墳の石室の石棺などが置かれる玄室にあたる部分が、すでに破壊されたのか、もしかしたら調査区の間にある校舎の下に眠っているのかというところである。

 【南調査区】

 

 校舎のすぐ南側から横穴式石室の羨道部分を構成している石材の抜き取り穴と据え付け穴が検出されている。基底石の抜き取り穴は羨道の両側である東と西で見つかっており、東側4基、西側4基の合計8つの遺構が確認されている。

 

 

 また、西側の据え付け穴からは、矢穴が彫られた石材が見つかっており、羨道等の石材が割られてどこかに運び出されたのだろう。この矢穴は江戸時代の頃のものだそうで、江戸時代までは、古墳の一部は破壊されずに残っていたのかもしれない。

 

 また、羨道基底石の据え付け穴も2か所、東西で一か所ずつ検出されている。(あんまり写真で分かりやすいのはなかった。残念。)

 

 羨道部分では、石室内の排水溝も見つかっている。

 

 

 検出された排水溝の長さは、約10mほど。南橋の抜き取り穴付近で少し東側に曲っているようである。説明では、北側と南側で排水溝の造りが少し違っているとのこと。
 
 これらのことから、羨道の規模が、長さ8.7m以上になるとのことである。また、今回の調査で小山田遺跡が、大型の横穴式石室を持つ古墳である可能性が高まったと言えそうである。
 ただ、古墳の全体像は、これからの調査に期待することが大きいようだ。引き続き発掘調査の行方が楽しみである。

 

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