ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

アリとキリギリス

2008年11月20日 | 発信

初雪がいきなり25cm。
大方の予想を上回っていた。

男はいつも二通り。
ついているやつ、いないやつ。
生き方も二通り。
賭けをしながら生きるやつ、保険をかけながら生きるやつ。

「どういうほうべんだったろぅのぅ」と、爺婆も不思議がるほど準備万端だった。
昨日、真っ暗になってから軒下に散らばっているものなどをすべて片付けておいた。
降ってもたいしたことはないと思っていたのだがなんとなく仕事を回しておいたのだった。


この季節になると、いつも平成14年10月29日を思い出す。

秋陽気が悪く、花は遅れ気味だったところに思いがけない雪が降った。
産地全体ではまだ30万本ほどのユリがハウスとともに初雪の下敷きになった。

まったくつぶれたわけではなかったのでほとんどは出荷出来たのだが、品質低下とハウスの損傷。
大きな被害はまだトラウマとなって思い出す。

今日の初雪も何人かの遅れ気味のユリには被害があったようだ。
去年も初雪は18日の夜だった。
22日には30cmも積って除雪車が出動している。
今年とほぼ同じ日程だったのである。

いまさらながらだが生産計画が一番重要だなと思えるのである。
いや、それ以上に計画通りに仕事をすることのほうが重要なのだ。

キリギリスの経験もたくさんあるのだが今年は何とかアリですんだ。


日本は四季の国というが、雪国の農家には 「二季」
雪の降る季節と雪の無い農業の季節。
季節の変わり目までにどれだけ仕事を進めるかで損得に差が出てしまうのだ。

雪の遅い年はそのままのタイヤで格納となるトラックも今年はタイヤを代えた。

なるべく 「アリ」 のように生きないと厳しい時代だと思う。

ちなみに、女も二通り。
宝石を欲しがる女、欲しがらない女。
だそうです。あなたは?
コメント (6)
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