王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

運転手懲戒解雇の適否 羹に懲りて膾を吹く

2005-11-14 09:15:21 | 社会
「運転室に子供」懲戒解雇方針 東武鉄道に抗議1500件 (産経新聞) - goo ニュース
ことの起こりは1日東武鉄道で運転手が(自分の)子供を運転室に入れたまま一区間運転した 見ていた乗客が会社に通報した 10日解雇処分が発表されると昨日までに1500通ほどの電話やメールがあり“処分は厳しすぎる”が大半“解雇は妥当”との意見も100通ほどは有るとのこと 爺はこのニュースを見たときから解雇は厳しすぎると思ったし東武鉄道の労働組合がなにも言わないのもおかしい(ここはストもやらないし御用組合かも)と思っていた 更に会社側が処分が厳しすぎるとの抗議が500通ほどの時点から解雇を撤回する意志が無いと応えている事から既に国交省あたりに“運転手解雇”の報告をしており今更世間の抗議ではどうしようもない所に至っているのでないかと勘繰っている

そもそもこの会社は昨年竹ノ塚の踏切事故で死亡事故を起こしており管理体制がユルフン(ふんどしの締め方がゆるい)で厳しく世間から非難された 加えてJR尼崎の脱線事故の後 規則違反即懲戒解雇との事であろう 羹に懲りて膾を吹くか いや前車の覆るを見て後車の戒めとなすの類か

でも爺は思う 運転手はかなり悪いけど懲戒解雇(退職金も出ないのでしょう)は解雇権の乱用だと思う   訴訟になれば運転手は勝てると思う それはともあれ運転手の対応を見ていると会社として管理体制が無いことが分かる
1:何らかの理由で運転室に他人が入ったらば速やかに排除し安全運転の出来る環境を整える
2:その為運転手、車掌、乗客、駅員、必要なら警察消防等が協力して侵入者を排除する
3:その後で遅れも含め安全運行に注意する
辺りが素人でも考えうる段取りだけど運転手は1と2をやらづ3に走ったわけ 未だに運転手にとっては“定時運行”は命だったと思う この優先順序を会社は徹底せづ1も3も運転手任せにしていたと思える この辺りを感の鋭い読者が受け止めて情の無い罰則適用に沢山の抗議になったのであろう

運転手もお粗末だよね 停車時間中のほんの軽い気持ちであっただろう 泣き出した時点で車内放送でかみさんを呼び出して子供を引き取らせれば30秒の遅れで済んだであろうに このかみさんもサラリーマンの妻失格 亭主が他人の命を預かる現場に子供を入れその先を考えず其の場を離れた(と思う 何していたのだ)

あれやこれや後知恵はよく回る それだけに普段の心がけと優先順位の徹底が肝要
殺人でも情状酌量が有るのだから本件は罪一等は減じなければ 親子4人が路頭に迷う 今後をもう少し成り行きを見る必要がありそう

写真はさざんか つぼみびっしり もう冬はそこまで

コメント
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