王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

北方領土 4島返還 その2

2005-11-21 07:48:17 | ロシア関連
四島返還、根室42%「見直しを」 道内5市73%「支持」 ロ島民61%が「反対」 北大・本社・領土問題意識調査 (北海道新聞) - goo ニュース
今日小泉総理とロシアのプーチン大統領が北方領土問題についてトップ会談をするそうだが外相会議で溝が埋まらぬものをいくらトップといえ決まるわけも無い 麻生外相は4島共同開発のような事を提案したようだが4島の主権問題(日ソどちらのものか)を決めた上で無ければ前に進まない

簡単に記すが日ソ国交回復について外務省は領土問題については歯舞諸島とシコタン島が戻れば事たれりとの考えがあった 日ソ交渉は紆余曲折あり昭和31年には自然休会となった この状況を打開するためブルガーニンは北洋公海上にサケマス漁業締め出しを図る禁止区域を設定した これを打開するため時の農林大臣河野一郎が漁業交渉代表となり訪ソした 交渉は二転三転したが漁業交渉は調印された 発効するためには国交回復が必要である 河野はサケマス漁期を前に暫定出漁許可と引き換えに国交回復を約束させられてしまう その際ブルガーニンは“歯舞色丹はソ連領であるが譲渡する さらにクナシリエトロフも返せとの主張で交渉が決裂した クナシリエトロフはソ連領でこの原則は変更できない”とこれに対し河野は“理解しうる云々”と返事をしたらしい 以降日ソ交渉は上記の領土認識を基礎に行われるが同年9月 米国が北方4島を日本固有の領土と認め南千島及び南カラフトを含めその帰属は日本一国では決められないと指摘したのである 

平和条約を結べば歯舞色丹は帰って来るがクナシリエトロフをソ連領と認める事であるからその様な事をする権限は日本にない事 もしその様な事をすれば日本はサンフランシスコ条約を締結した国に保障された権利を留保される事も警告された(平たく言えばワシントンからミサイルが東京に降る 又ソ連も当該地区での米国との緊張を高めるぞとの警告だ)
その結果歯舞色丹は昭和31年の日ソ共同宣言締結時サケマス漁と引き換えにお預け (4島をソ連領と認めた上での)共同宣言ベースの平和条約締結はできない
であるからまずさきに2などと言う事はないしまして2プラスの後に2なんて無いのだよ クナシリエトロフは日本のものだけど今は返さないとロシアに言わせれば変化と思うが 口が裂けても言わないであろう

この問題は今後とも気の長い視点で待つ 爺は思う 今となっては4島の一括返還を要求しソ連の事情の変化を見守る ソ連邦が崩壊しCISになりさらに民族自治が拡大してシベリヤ沿海州カラフト南千島に変動が起きた時、4島を日本に返還した方が安上がりだとロシア(昔のソ連)が信じかつ周辺民族が自分達の平和との生活の向上に日本が大いに寄与貢献すると納得した時に要求が実現する そのためには人に品格があるように日本も国柄を良くしないとね
コメント (1)
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