王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

単騎千里を走る 高倉健 中国へ

2005-11-20 21:35:06 | 中国関連
昨夜NHKTVで高倉健さん主演 張芸謀(チャンイーモー)監督の中国映画“単騎千里を走る”を撮影する現場のドキュメントを見てしまった 題名からして三国志で劉備が曹操に追われ新野から江陵へ逃げる途中家族と離れてしまい超雲が単騎取って返し阿斗を救い出し鎧の懐に抱いて悪戦苦闘の末連れ帰る話であろう そして健さんは余命いくばくもない息子に代わり四川省辺りの仮面劇(そう聞こえた)の役者を尋ねてビデオか何かに記録してやる田舎のおじさんの役の様だ 仮面劇といえば役者が手か扇で顔を撫でると一瞬にして別の顔に変わってしまうというすごい芸ではないか 

映画公開のためか(来年1月)単騎走千里とくれば中国人にはお約束の情景が頭に浮かぶのかこの点には全く触れない 仮面劇についても一切それらしいところは見せない 仮面劇の役者になった素人が武将を演じながら鼻水垂らして泣くものだから何故かと聞くと役柄上息子の為に刑務所に入っている自分と私生活で息子を蘭州の大学に学ばせその仕送りに四苦八苦の自分とが重なってしまって悲しいのだと つまり身につまされる訳だ 健さんは中国語は話せない 四川で雇ったガイドもろくに日本語も出来ないという役柄を演じる役者ではない現地のガイド 彼が上がってしまい健さん相手に10回以上もNGを出すのだけれど健さんは彼の顔や首の辺りをマサージしてやり落ち着かせようとする 中国側のスタッフが健さんの行動を見て日本人である彼なら刑務所に居る役者の身の上を聞きどうするかと討論会を開き(シナリオを一部変更したのでないかと思うが)故郷に彼の息子に会いに行くシーンが挿入された
 
話はとんでロケ中健さんはなかなか有名なのだ 80年初め遥かなる山の呼び声との題で倍賞知恵子と競演した映画(爺に言わせればアランラッド主演シェーンの焼き直し)が中国で人気でガオツォンジェンと言えば田舎でも知っている人が居る 健さん爺も好きだよー 健さんは在中60日足らずなのに片言の中国語で現地エキストラと話している えらいえらい 
話はずれにチャンイーモー監督だけど初恋の来た道、あの子を探して辺りまでの作品は佳作だがHero、Loversとくるとチョット待ってだよ あの可愛かったチャンツゥイーもね まあ来春DVDでもでたら見てみよう
 
コメント
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