王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

借りる時の恵比須顔

2006-03-24 08:37:15 | 中国関連
対中円借款の閣議決定見送りに不快感 中国報道官 (朝日新聞) - goo ニュース

朝日新聞の報道によれば日本は2005年度分(実施は06年度)の対中円借款を見送る事に決めた そしてこの決定に対し(当然の事であるが)中国は不快感を表明した

日本側の判断は東シナ海におけるガス田の開発、総理の靖国参拝に対する批判等でとても円借款を閣議決定し(国民の)了解を得られる状況でないとの事 真にもっともな判断で喜ばしい

爺の少ない経験から見ても中国人に意志を伝えるには日本人の10倍位の声を出さねば真意が伝わらぬ 特にNo!と言うには20倍位声を出してようやく伝わると思う 北京オリンピックの年(2008年)までに有終の美をなんて話では終わらないであろうと危ぶんでいたから丁度良い折だ
昔から言う 「借りるときの恵比須顔、返すときの閻魔顔」と 相手がすがってくるのであるから修羅場の一つ二つは覚悟しなければ

対中円借款は79年大平元総理の決断で始まり今はODA(政府開発援助)になっているが79年から04年度にわたる実施額は3兆1330億円(供与限度額ベース--未だ渡されていない分も一部あるという事)という巨額の金だ
中国側は貰ったわけではないと罰あたりな言葉を返すが融資条件は:金利0.75~2.2%(中国の中長期投資の金利が6.2%位であるから形ばかりと言えよう)しかも10年据え置きの30年償還 であると もらったも同然でないか
こういうとき「嫌ならまとめて返してみろ」と言い返せば良いのであるがチャイナスクールの外交官達は言葉が出ない 育ちが良いのか?国益なんか念頭にないのか?弱みを握られているのか?

04年度の承認額が859億円であった 今回の先送りで800億円程の国益に適わぬ金の流失が防がれた まあお役人の縄張りだからこれが他に転用できるとは思えないが予算不足で「児童相談所」等の収容人数の増加に応えられない福祉施設の拡充や保育園の待機待ち解消等に使われたら良いのにと思う 小泉さん 指導力を発揮してくれ

さて今後の中国の対応だが爺が外交部(中国の外務省)の高官なら償還期限の来た返済金を返さない策を取るが如何であろうか
10年据え置きでも90年代には返済が始まり03年度の返済額は1054億円になるのだと 返してもらいましょう これが駄目なら毒ガス処理費の更なるたかりであろう 駄目貸さない 増やさない 愛しているけど金は別だって (愛していないとこちらから言うセリフではないからね) そして翌日からケロットして普通に付き合えば良いのだよ 悪いと思えば黙って直してくるよ


写真はODAで綺麗になった北京空港ロビー
コメント (7)
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