王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

個人金融資産増える

2006-03-25 11:40:47 | 政治と経済
家計金融資産 1500兆円の大台 (産経新聞) - goo ニュース
日銀が発表した統計速報によると日本の個人金融資産残高が1509兆円と過去最高を記録した 1500兆円を超えたのは、統計が残る79年以降初めて。景気回復で所得が増えたことに加え、株価や投資信託の価格上昇が、残高を押し上げた  以上産経新聞の引用

爺が手元の数字を拾っても
1420兆円(1999年度末 つまり2000年3月)
以降減り続けて
1378兆円(2003年9月)を最低に
1434兆円(2004年末)
1509兆円(2005年末)となる
03年秋頃の日経平均株価が1万1千円前後であったと思う 近頃が1万6千5百円前後であるから株を持ち続けたか03年以降買い込んだ人は資産が膨らんだわけだ 
もう少し内訳を見ると株式が118兆円(前年末比48.1%)であると 03年9月のそれが49兆円であったから間違いなく株を持っていた人の懐は温かくなった その他でも株式や債券で運用される投資信託も同40.1%増の51兆円、個人向け国債が人気を集めた国債・財政債も同31.8%増の26兆円に達した いずれも過去最高の水準だと

では現金はどうしたのであろうか? 現金・預金は同0.6%減の783兆円。個人資産のなお半分強を占めるが、他の金融商品への切り替えが進んだ 03年9月のそれが775兆円程であるから金のある人は低金利を嫌って株、投資信託、国債を買いに走ったと定性的には言えよう

金のある人は良いなー 爺なんか卒サラ(サラリーマン卒業)を機に株とも足を洗い貯金の取り崩しで食っている 目減りするばかりだ 共産党小池政策委員長の言うセリフ「貧しい人の懐で大手企業を救済(どころか今では)太らせている」が良く分かる 江戸の川柳「これ小判 たった一晩居てくれろ」の心境だな

さて先週TVサンプロだと思うが久しぶりに亀井静香先生のお顔を拝見した 昨年まで個人金融資産は1400兆円もあるからもっと財政出動して(国債をばら撒いて)景気浮揚をと言っていた この1400兆円のことであったな! 少し勉強したが
1400兆円に対しては個人の負債が300兆円程ある(典型的なそれが住宅ローンに代表される借金)従って 個人の資産で国債をばら撒いて景気を浮揚するとしても簡単な引き算 ¥1400-300=1100兆円 これが泳ぎしろ(運用幅)だ そして既に在野の諸賢が指摘するように 2005年度末に於ける日本の債務は
1:借入金,政府短期証券を含む日本全体の債務残高  1059兆円
2:地方を含む日本全体の長期債務残高  774兆円
3:普通国債残高  538兆円
に達しているのであるから 1の例で考えればもう限度かつかつ 2の例で考えてももう国債を増やさないようにしないとデフォルト(国債償還不能)の可能性が高くなる 従って国の資産を売ってでも何しても余剰資産を処分し国債を(買い入れ)償却し小さい政府により税収に合わせた支出で予算を回せる様にしなければいけなかろう 幸い1500兆円になったというので100兆円程の余裕が出た訳だ ある人から無い人へ金が回る算段をしてくれー


写真は東京証券取引所
コメント (3)
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