王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

親子餓死

2006-04-22 08:13:17 | 社会
 団地の遺体は長女と確認 電気、ガス止められる (共同通信) - goo ニュース

格差が広がっているとかいないとか議論している間になんとも悲惨な事件が起きた

共同通信の報道によれば北九州市の市営住宅から21日朝7時頃119番通報を受け救急車が駆けつけるとやせ細った女性が体調不良を訴えた為病院に搬送された
当人の話によると2ヶ月ほとんど食べていないと話した

同時に室内から2人の遺体が見つかった 1人については小林寿子さん(78)と見られもう一人は長女の千代子さん(49)と確認した
団地の部屋は、電気とガスが止められており、水道が使えるだけだった。冷蔵庫に食料はなかったという
寿子さんは1年前に病死か餓死したとみられ千代子さんは2ヶ月前には餓死した様だ
病院に搬送された二女真由美さんの回復を待って事情を聴くという
おそらく母親と長女は餓死 二女は餓死寸前だったわけだ

ここ数年でも栃木の母娘の餓死を始め餓死が絶えない 加えて親による育児放棄によっても 悲しい本当に悲しい話だ
 
少し堅い話になるが日本では自給食料1500万トン 輸入食料5800万トン 計7300万トンだ これに対し廃棄食料は2331万トン 自国産以上に廃棄して廃棄率は31% 3分の1近くがゴミ箱行きということだ
世界中でも一日三食食べられる人は3分の1もいないと言うのに
   
日本全体が食料を無駄に捨てなければこの家族が餓死しなかった事にはならないが理屈では飢える筈が無い どこかがおかしい

親類がいなくなりご近所さんの付き合いが壊れ地域の連帯が失われて1年以上も食い物が無い或いは病人を抱えた家族がいる事が分からなくなった 或いは関心さえ無いのかもしれない
市営住宅なら家賃はどうしていたのかしら? 生活保護の網の目にも掛からない人達が出ているという事だ 「個人情報保護法」とは別の局面と思うのだが隣近所の付き合いがいよいよ壊れている気がする
亡くなったお二人のご冥福を祈ります 合掌 
コメント (6)
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