王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

日本兵の帰還

2006-04-21 09:38:48 | ロシア関連
「かわいい弟、妹よ」 元兵士、63年ぶりに再会 (共同通信) - goo ニュース

ウクライナから元日本陸軍兵士、上野(うわの)石之助さん(83)が19日朝、成田空港に到着した TVを見ると上野さんは面長・通った鼻筋・白髪でウクライナの老人と紹介されればああそうかと思える雰囲気をしていた 立派な体格の息子さんと通訳が付き添っていた

詳しいことは分からぬが終戦時、樺太(サハリン)にいた上野さんが(恐らくシベリア抑留の後)さらにウクライナに流れ着いたのであろう 日本の土を踏んだのは63年ぶりになる お帰りなさい
空港で余りの報道陣に驚いた様子で後ずさりする場面が印象に残った

共同通信によれば昨日20日 岩手県に帰郷、県庁で弟の左舘丑太郎さん(81)ら親族と63年ぶりに再会を果たした
「私のかわいい弟、妹たちよ」 日本語をほとんど忘れてしまった上野さんは、左舘さんの顔を思わず指さしてロシア語で語り掛け、しばらく抱き合った。「おかえりなさい」の言葉に紅潮した上野さんの顔から涙があふれる。車いすの妹下城ハナエさん(75)は「何を言っていいか分からない」と目を真っ赤にはらし2人を見つめた 遺伝子はすごい 一番下の妹さんは面立ちが上野さんにそっくりだった

夜のTVでは故郷の洋野町で歓迎を受けた後 実家跡に着いた場面を写していたが全ては変わってなにも思い出せないと話していた ウクライナから成田までと日本で2日の強行軍にも関わらず疲労困憊の様子が見えないので安心した この後親類にあい両親のお墓参りをしたいと語った 良かった 良かった

さてテレビ朝日はウクライナの自宅を写していた キェフの西1140キロ程にジトミールという町がありそこに一家で住んでいる様だ 我々の目から見ると大きめの木造バラック(ぼろ屋)前庭で家庭菜園 長女が応接した ボイラーマン?を退職し年金生活であると 職場では尊敬される存在でイシノスキー(石之助)と呼ばれたと 奥様の話は出ないが亡くなられたのであろうか 爺はすぐぼろ地図を出しジトミールを探したらあった 北緯50度樺太中央部と同じ緯度 洋野町を探すが見つからない ネット検索で種市辺りらしい ざっと1万キロ それ以上かも
なんとも数奇な運命を歩かれたお方だ

話の様子では一時帰国なので月末には帰国される由 お年の事を考えると喜びの再会もつかの間 又会えぬ人も出るやも知れない 他人事ながら胸がやるせなくなる
横井さん小野田さんの様な騒ぎがない分 かえって気持ちのやり場に困る
どうぞ幸せな余生をお送りください

コメント (10)
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