1億円収賄の中国閣僚級官僚、異例の速さで死刑執行(読売新聞) - goo ニュース
昨日夕刻のニュースで中国高官の「死刑執行」の話を知った。
ボケーと見ていたので、控訴審かなにかで「死刑判決」がでたと思ったらば、なんと
「死刑が執行された話なのである」
一審判決から約40日だそうである。
この男は中国国家食品薬品監督管理局の前局長で、にせ薬品の承認の見返りに約1億円の賄賂を得ていた。
根底に大きな問題が有る。
中国高官による慢性的汚職の実態と共産党による綱紀の粛正。
そういえば昨年秋、黄菊(中央政治局常務委員・副総理、元上海市長、6月にガンで逝去)一派が上海の社会保険基金?30億元(450億円≒15円/元)を食い物にして大粛清があった。
これは江沢民派(上海閥)と胡錦涛派(北京閥)の政治闘争でもあるという解説もある。
加えて今年になり国際的に悪名高くなった命に関わる中国製薬品や食品の危険性。
パナマでの中国製ジエチレングリコール入り風邪薬、米国での有害ペットフード、
日本では食品、漢方薬、玩具、台所用品など枚挙に暇が無い。
国際的にも政府筋の信用を回復させねばならない所だ。
「鈴木宗男氏なら国策調査だ」と叫ぶ所だろう。
さて1億円の賄賂とは中国人にどの位の重みであろうか?
かの国は人口が公称13億人、実際は15億人位居るのでないかと言われる。
爺が先月久しぶりに北京に行ってオリンピック工事に関わる物凄いインフレ振りを書いたが、地方からの出稼ぎ農民は絶えず1ヶ月5-600元の稼ぎは10年前と余かわらないそうだ。その上諸物価が高騰しているから都市部の出稼ぎ人の生活は厳しい。1元を15円で換算すると600元で9000円/月ほどだろうか?
今日本では出稼ぎ農民は少ないから、ネットカフェ難民の稼ぎ15万円/月ほどと較べると15倍くらいの格差である。
田舎の農民について見れば現金収入はほとんど無いから日本のネットカフェ難民との比較さえ困難である。
まあそれでも無理やり較べれば「10億円から20億円位の賄賂をとり不正を許したので死刑」という結果である。
賄賂の額も巨額であるがそれに対して1審から40日で死刑というのも豪腕な国である。それだけ汚職が深刻なのであろう。
日本の高官で良かったと胸をなでおろしている様では困る。
読売新聞:
【北京=牧野田亨】新華社電によると、ニセ薬承認の見返りに649万元(約1億円)のわいろを受け取ったなどとして収賄、職務怠慢罪で死刑判決を受けた中国国家食品薬品監督管理局の鄭篠萸(ていしょうゆ)・前局長(62)の死刑が10日、執行された。
同局は食品、医薬品、化粧品などの安全管理を総合的に管理する政府機関で、局長は閣僚級。閣僚級官僚が収賄で死刑判決を受けたうえ、1審判決から約40日後という速さで執行されるのは異例だ。
背景には、消費者に身近な製品の安全性を担当する幹部の腐敗に厳しい姿勢を示すことがある。さらに、中国製医薬品や食品の安全性に対する国内外の不安が高まる中、信頼を取り戻そうとする当局の狙いもありそうだ。
写真;前局長(レコードチャイナ)
昨日夕刻のニュースで中国高官の「死刑執行」の話を知った。
ボケーと見ていたので、控訴審かなにかで「死刑判決」がでたと思ったらば、なんと
「死刑が執行された話なのである」
一審判決から約40日だそうである。
この男は中国国家食品薬品監督管理局の前局長で、にせ薬品の承認の見返りに約1億円の賄賂を得ていた。
根底に大きな問題が有る。
中国高官による慢性的汚職の実態と共産党による綱紀の粛正。
そういえば昨年秋、黄菊(中央政治局常務委員・副総理、元上海市長、6月にガンで逝去)一派が上海の社会保険基金?30億元(450億円≒15円/元)を食い物にして大粛清があった。
これは江沢民派(上海閥)と胡錦涛派(北京閥)の政治闘争でもあるという解説もある。
加えて今年になり国際的に悪名高くなった命に関わる中国製薬品や食品の危険性。
パナマでの中国製ジエチレングリコール入り風邪薬、米国での有害ペットフード、
日本では食品、漢方薬、玩具、台所用品など枚挙に暇が無い。
国際的にも政府筋の信用を回復させねばならない所だ。
「鈴木宗男氏なら国策調査だ」と叫ぶ所だろう。
さて1億円の賄賂とは中国人にどの位の重みであろうか?
かの国は人口が公称13億人、実際は15億人位居るのでないかと言われる。
爺が先月久しぶりに北京に行ってオリンピック工事に関わる物凄いインフレ振りを書いたが、地方からの出稼ぎ農民は絶えず1ヶ月5-600元の稼ぎは10年前と余かわらないそうだ。その上諸物価が高騰しているから都市部の出稼ぎ人の生活は厳しい。1元を15円で換算すると600元で9000円/月ほどだろうか?
今日本では出稼ぎ農民は少ないから、ネットカフェ難民の稼ぎ15万円/月ほどと較べると15倍くらいの格差である。
田舎の農民について見れば現金収入はほとんど無いから日本のネットカフェ難民との比較さえ困難である。
まあそれでも無理やり較べれば「10億円から20億円位の賄賂をとり不正を許したので死刑」という結果である。
賄賂の額も巨額であるがそれに対して1審から40日で死刑というのも豪腕な国である。それだけ汚職が深刻なのであろう。
日本の高官で良かったと胸をなでおろしている様では困る。
読売新聞:
【北京=牧野田亨】新華社電によると、ニセ薬承認の見返りに649万元(約1億円)のわいろを受け取ったなどとして収賄、職務怠慢罪で死刑判決を受けた中国国家食品薬品監督管理局の鄭篠萸(ていしょうゆ)・前局長(62)の死刑が10日、執行された。
同局は食品、医薬品、化粧品などの安全管理を総合的に管理する政府機関で、局長は閣僚級。閣僚級官僚が収賄で死刑判決を受けたうえ、1審判決から約40日後という速さで執行されるのは異例だ。
背景には、消費者に身近な製品の安全性を担当する幹部の腐敗に厳しい姿勢を示すことがある。さらに、中国製医薬品や食品の安全性に対する国内外の不安が高まる中、信頼を取り戻そうとする当局の狙いもありそうだ。
写真;前局長(レコードチャイナ)