王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

善光寺 聖火出発地 辞退

2008-04-19 07:37:00 | 社会
善光寺聖火出発地辞退 「残念」「ほっとした」 参道商店主ら思い複雑(産経新聞) - goo ニュース

昨日夕刻TVニュースを見ていましたら「お坊さんが数名、長野市庁舎を訪れ善光寺を聖火の出発地とする事を辞退する申し入れ」をしている場面が写りました。
午前中からラジオのニュースがそうなるかもと伝えていましたが正式に辞退です。

爺は好判断だと思います。
単に国際協調と平和の祭典のシンボルとして「聖火リレーが行われるなら兎も角、今となっては中国の五輪開催の国威宣揚とチベットにおける人権抑圧(の国際的非難を全く聞き入れないという)が絡んだ」政治ショーになってしまったからです。

既にロンドン、パリ、サンフランシスコでは「聖火リレー」を軍隊の出動と思う位の厳重警護で公道(オープン)で行い、抗議行動のため中止という賢明な対処をしました。

パキスタンとインドは「聖火リレー」を一地点(クローズド)に留め、その周りを軍隊ならびに警察で封鎖し実行しました。
両国は中国と国境を接しており地政学上「対話を欠かす事の出来ない立場にあります」
同時にオープンに「聖火リレー」を行えば国内に「紛争の火種を蒔く事を懸念して」厳重に隔離した場所で平和裏に実行しました。
「聖火リレー」を実行したかしないかと言えば実行したわけで、平和裏に行われたかと言えば流血騒ぎもなく終わりました。
実に良く考えられた演出でパキスタンとインド両国の国家の意思を感じさせました。

さて長野市ですが市の実行委員会の課長さん(?)が「徹夜で対応しても間に合うか?」なんて話していました。もちろん彼が悪いのでは有りません。
今や長野市レベルで考える事でなく福田総理を長として町村官房長官か泉国家公安委員長を実行委員長にした「聖火リレー対策室」を作りせめて「コースの短縮」「警備の強化」を考えねばなりません。

ここ数年の中国の対日政策に対する国民の不満、特に「東シナ海油田開発」「毒入り餃子」の対処に対する福田総理の及び腰に対する国民の強い不満。
加えて「チベットに対する中国の人権抑圧問題」これにも福田総理は反応していません。
話は跳んで国内の中国人は2千人から3千人を長野に動員しようとしているそうです。
一方チベットに同情する人の中には「聖火リレー」を「雪山獅子旗」で埋め尽くそうと訴えています。その他に春の善光寺参りを楽しむ観光客大勢。
これらの事を総合的に考えれば長野で「一滴も日本人の血を流させない」とすれば警官1000人や1500人で対応できるとは思えません。

準備が間に合わなくて「中止で御免なさい」は上々の策と思いますが、中国と福田総理の関係では出来ないでしょう。
長野としておいて当日「国立競技場を周回する」なんて手もあるのですが。
どうでしょうか?
扱い間違うと福田氏は自滅します。


産経新聞:
長野市での北京五輪聖火リレーで、善光寺がスタート地点となることを辞退したことが18日明らかになった。知らせを聞いた市民や参道の商店主らは「残念」「がっかり」と肩を落としたが、安全面を考え「ほっとした」との声も上がり、複雑な思いが交差した。

 自営業の深井幸一さん(57)は「善光寺からのスタートを楽しみにしていたのに。政治と宗教が絡んだ結果で不幸なことになったと思う」と残念そう。


 参道にある仲見世通りの商店主からは「平和の象徴を応援したい」とスタート地点となることに期待を寄せる声もあったが、「これで混乱に巻き込まれる不安がなくなり、ほっとした」と安堵(あんど)する人も。


 ただ「もともと、聖火リレーが商売にプラスにもマイナスにも作用するとは思っていない。スタート位置が変わっても、影響はないのでは」と口をそろえた。


 毎朝15年以上、善光寺にお参りしている長野市のパート職員、荒井俊子さん(61)は「他国で騒動が相次いでおり、仕方ないのかも。平和にできるのが一番だったのに」と肩を落とした。(引用終わり)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする