王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

三橋香織被告に懲役15年

2008-04-29 08:22:59 | 社会
「別人格は現れず」三橋歌織被告に懲役15年(朝日新聞) - goo ニュース

週刊誌風に表現すると「渋谷セレブ妻」に懲役15年の判決がでました。
素人に法曹界の常識は判りませんが「裁判員制度」も導入されると言う時代ですから一寸考えてみました。

最近は「訴訟技術」として「犯人が心神喪失」を理由として減刑或いは無罪を主張する弁護側とそうでないと反論する検察側のせめぎ合いが多く見られます。

弁護側と検察側双方が「精神鑑定」を依頼してそれぞれ「反対の鑑定結果」を法廷に持ち出し争うのが通例です。

今回は弁護側と検察側とも「心身喪失」との鑑定結果が出たので「無罪判決も?」
と予想もありましたね。

さて昨日東京地裁での判決は「精神鑑定結果について疑う事情はないとした上で、責任能力を判断するのは裁判所である」との従来の判断を踏襲しての判断だそうです。

ところで他にも2件「心身喪失」を理由に高裁で争い有罪となった事例に「最高裁は専門家である精神科医の意見は十分尊重されるべき」と高裁に差し戻されたそうです。
一概には較べられませんが「ややこしい事です」

三橋被告は「判決はどうあれ控訴しない」と語っているそうです。どうなりますかね?

「心身喪失」なら「責任能力は(その程度に応じて)負わない」との近代法の精神と「そんな奴等が無罪か軽罪で街中を歩くのではー」と心配する社会での実態が乖離したままの状態で「司法府は正しい事?を言い放しで行政府や立法府は庶民の不安を解消する手段の構築を放棄している」訳で三権の連携がない所に問題の根っ子を感じます。


朝日新聞:
東京都渋谷区の自宅マンションで06年12月、夫(当時30)を殺害し、遺体を切断して遺棄したとして殺人などの罪に問われた三橋歌織被告(33)に対し、東京地裁の河本雅也裁判長は28日、懲役15年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。裁判長は「殺害時や遺棄した時の行動は被告の意思や判断に基づいて行われていた」と認め、完全な責任能力があったと判断した。

 三橋被告の弁護側は判決後、被告が以前から控訴しない意向を示していたことを明らかにし、今後の対応については協議して決めるという。(以下省略)

コメント (1)
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