前原外相 外国人献金問題で辞任

前原外相辞任　後任、松本剛氏らの名　外国人献金問題(朝日新聞) - goo ニュース

４日の参院予算委員会の質疑で明らかになった「前原外相の外国人による政権献金問題」でしたが僅か２日昨日６日の夜に辞任を表明しました。

昨日も今朝も政治評論かとか識者が「外国人から献金を受けていけないのは政治家のイロハだ」と前原氏を非難しています。
一般論としてそうだと思いますし前原氏の場合は脇が甘かったのは昨日も書いたところです。
仮に政治家Ａ氏が「強烈な反中国とか反韓国の信条を表明していれば中国人や韓国人から個人献金が有るとは思えません」しかし「Ａ氏を貶めるために仮名や通名の日本人名で個人献金を続けておいて或る時ドカンと暴露する」なんて息の長い手がありますよね。

そうなると個人献金を受ける際に戸籍の抄本かパスポートのコピーでも示してもらい献金の口座を開く様な気配りが必要かも知れません。しかしそれでは手続きが煩瑣に過ぎますよね。

個人献金なら良いのか？法人なら良いのか？政党助成金は何のためか？
官僚の大好きな言葉「アメリカではイギリスでは外国では--」の献金の実態を知りたいものです。

さて前原辞任の現実は政局に反映し「落ち目の菅政権」の行方が焦点になってきました。
朝ズバ！では蓑さんが「外相に野党民間人を問わず有能な人材を！」と一人力んでいましたがさすがに「菅首相がまずしっかりする事が--」とゲストにやんわり抑えられていました。
わははは！　浜爺だって蓑さんの怪気炎を聞きながら思いましたよ。
菅政権が持つか持たぬかの時に外相の論議でもないと思います。

幸い「赤字国債垂れ流しの現況である自民党が国債発行反対」なのですから本当に日本の有るべき姿を問い直すには解散総選挙も良いと思いますよ。
ＩＭＦ管理下に日本が置かれることを考えれば「無理に歪んだ予算案を通さない」のも長い目で見たら選択肢の一つかもしれません。
内閣支持率は一段と落ちるでしょうね。

でも自民党でも公明党やみ党も赤字国債を増やさないならどんな政策提案があるのか心細い限りです。
誰に期待してよいやら、日本発の金融危機など起こさないようしっかり舵取りをお願いします。


朝日新聞：
前原誠司外相は６日夜、首相公邸で菅直人首相と会談し、在日外国人からの政治献金受領問題の責任を取って辞任する意向を伝えた。首相は慰留したが、最終的に辞任を受け入れた。重要閣僚の辞任で、首相の政権基盤が一層弱体化するのは確実だ。

　菅内閣の閣僚辞任は、柳田稔元法相らに次いで３人目となる。前原氏の後任には、松本剛明外務副大臣の昇格などが取りざたされているが、数日間は首相か枝野幸男官房長官が兼務する見通しだ。

　前原氏は６日午後６時半すぎに首相公邸を訪れ、首相と約１時間４５分会談した。途中から枝野官房長官、福山哲郎官房副長官も同席し、前原氏の辞意を受け入れた。

　会談後、前原氏は外務省で記者会見し、「一両日熟慮を重ねた結果、外相の職を辞することにした。クリーンな政治を目指してきたのにもかかわらず、政治とカネの問題で不信を招いたことを国民におわびする」と陳謝。辞任の理由について「金額の多寡にかかわらず、外国人から献金を受けていたことは重い。政治資金の管理責任は私自身にあり、政治家としてのけじめをつける」と語った。

　また、前原氏は自らの政治献金の調査結果として、京都市内に住む在日韓国人女性から２００５～０８年の４年間と、１０年の計５年間に毎年５万円ずつ計２５万円の献金を受けていたことを明らかにした。

　前原氏は問題が発覚した４日、首相官邸で首相と会談した際、すでに辞意を伝えていた。だが、この時は首相が強く慰留し、前原氏もいったんは判断を先送りした。ただ、前原氏の外相続投のままでは野党が反発し、国会審議の見通しが立たなくなるうえに、前原氏の辞意も固かったことから、首相も最終的には前原氏の辞任を受け入れざるを得ないと判断した。

　前原氏は「ポスト菅」の最有力候補だったが、次の民主党代表選への立候補は極めて厳しい情勢になった。昨年９月の外相就任から約６カ月。前原氏は民主党代表だった０６年３月、「偽メール事件」で代表辞任表明に追い込まれたことがある。（引用終わり）