王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

20-30キロ圏 自主退避を呼びかけ

2011-03-26 06:40:44 | 福島原発事故
自主避難を呼び掛け=原発20~30キロ圏、社会生活困難―枝野官房長官(時事通信) - goo ニュース

昨日25日は東日本大震災が起きてから2週間です。
各地で黙祷が捧げられました。   合掌
その日枝野官房長官は福島第一原発から半径20-30キロ県内の屋内退避の住民に「自主退避」を呼びかけました。
理由は2つある様に思えます:
その1:すでに商流・物流が停滞して地域の方が生活物資を手に入れる事が困難
その2:福島原発事故の安定化が長引き(放射線量が増大し)避難指示を出す可能性も否定できない       

この地域の自主避難の方向は2-3日前から検討していると枝野官房長官は漏らしていましたのは知っています。
さて枝野氏の記者会見後、南相馬市の市長さんだと思いましたが「政府の決定に納得できない。これまでも(放射能で危険との風評被害で)食品もガソリンも地域に入ってこない。これでは生活が出来なくなると思い物流の支援をお願いしてきた。(それも具体化しないうちに)自主避難とは何だ? 放射能が危険なのか?」と怒っていらっしゃいました。
浜爺も全くその通りだと思います。
その1についてですが:
TVでの聞き取りですが「この地区(20-30キロ圏)には既に1万人程度しか残っていない」そうで、言い換えれば「逃げられる人は自主避難してしまっている」のが実情のようです。
浜爺が素人なりに考えれば「郡山市或いは福島市」までは物資が流通していると市長さんが語っていますから「自衛隊・警察・市町村職員」により物資の配給路を構成するのが筋なのだろうと思います。
それでも人員が足りなければそれこそ「(決死の)ボランティアー」を募ってでも生活物資の配給路を作る努力をするべきでした。
その上で「今となっては地域の1割?(分かりません)程度が広い地域に散在しているのでどう考えても配給制度は効率が良くないと証明して初めて許される判断ではないか?」と思うのです。

さてその2が含んでいる背景を勘ぐればぞっとします。
飯館村の南の一部は30キロ圏ですが残り部分はその圏外です・
その飯館村ですが野菜類や土壌から10キロ圏並みの放射能や放射性物質が検出されている様です。放射性物質は風や地形の影響で均等な円状に広がるもので無いそうです。
政府に飯館村が避難指示と判断するならその事を明白にした上、必要な処置を取る方が合理的と思うのですが。政府の本意はどうでしょう?

放射性物質の拡散が東京都と近県の飲料水におよび同野菜類原乳にも及んでいる現実なので政府への早急な批判は我慢して推移を見守る事にします。
心配のしすぎと笑える状態になる事を願っています。


時事通信:
 枝野幸男官房長官は25日午前の記者会見で、福島第1原子力発電所から半径20~30キロ圏内の屋内退避対象地域について「商業・物流に停滞が生じていて、屋内退避している人の生活を長期にわたり維持するのは困難な状況にある。こうした社会的要請から自主的に退避(避難)していただくことが望ましい」と述べ、圏内の住民に自主的な避難を呼び掛けた。また「放射線量が増大し、避難指示を出す可能性も否定できない」との見方を示した。

 同圏内では、自主避難者が既に多数に上り、今後も増加するとみられる。枝野長官は、屋内退避者への生活支援は続けるとしながらも、今後の避難指示を視野に、自主避難希望者には移動手段や受け入れ施設の確保などで全面的に支援する考えを表明。関係市町村との調整に入ったことも明らかにした。(引用終わり) 

コメント (2)
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