王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

エルピーダメモリ 倒産!!

2012-02-28 08:56:12 | 経済
エルピーダメモリ破綻 負債4480億円、製造業最大 円高追い打ち(産経新聞) - goo ニュース

昨日27日夕刻TVでエルピーダメモリの社長が記者会見で「会社更生法を申請」した事を語りました。
まあ簡単に言えば倒産ですよ!

ところでこの浜爺はエルピーダが半導体メーカーだと知っていましたよ。
浜爺の若い知人が電気を伝達する特殊な半導体の設計に関わっていて2年前位からエルピーダをはじめ日本の半導体メーカーは台湾や韓国の後発グループの急追を受けて大変な苦境だと聞いていました。
加えて海外での半導体を使う製品の需要が落ち込んでいたそうです。
新聞の論評も「海外での需要減」「海外メーカーの躍進」その結果の「価格引き下げ」そして仕上げはここ数年来の急激な「円高」が複合してエルピーダにとどめを刺したようです。
半導体製造が典型的な例と思いますが日本の輸出産業の苦境を体現しています。

考えると国内で海外向け安値競争するには無理があるようにも思うのです。
では海外進出し国内空洞化か国内雇用で頑張りきれるか? 語りつくされていますが実に複雑です。

国の出資?300億円の大半が戻らないかもとの話ですがっ関係者が債権放棄して「再生できる価値のある会社」なら6000人近くの雇用問題を支えるためにも頑張ってもらいたいと思うのですが。


産経新聞:
■公的負担、280億円も

 国の支援を受けて経営再建中の半導体大手、エルピーダメモリは27日、会社更生法の適用を東京地裁に申請し、経営破綻した。昨年3月末時点の負債総額(単体)は4480億3300万円で、国内製造業では過去最大。世界的な競争でパソコンなどに使う記憶用半導体が大幅に値下がりし、歴史的な円高が追い打ちをかけた。米国メーカーなどとの資本業務提携で生き残りを模索したが、交渉が難航、自主再建を断念した。

 かつて世界を席巻した日本の半導体大手の破綻は、韓国勢などとの競争激化や円高で苦境に立つ日本のモノづくりが岐路に立たされている現状を示す。

 枝野幸男経済産業相は同日、破綻に関連して最大280億円の公的資金が焦げ付き国民負担となる恐れがあると記者団に説明。「大変残念な事態だ。国内経済や雇用への影響を最小限にとどめ、中小企業対策に万全を期したい」と述べた。

 会見した坂本幸雄社長は「ご迷惑をおかけした」と陳謝し、「現経営陣が中心となり事業を行う」と述べた。今後は東京地裁が監督委員兼調査委員に選任した土岐敦司弁護士のもとで支援企業の選定を行う。

 同社破綻に関連し、半導体組み立て子会社の秋田エルピーダメモリ(秋田市)も更生法適用を申請。ただ坂本社長は広島工場(広島県東広島市)や秋田エルピーダなどの工場閉鎖やリストラについて「今は考えていない」と説明した。

 一方、東京証券取引所は東証1部の同社株式を3月28日に上場廃止にすると発表。同月27日までは整理銘柄として取引できる。

 エルピーダはリーマン・ショックで業績が悪化した平成21年に改正産業活力再生特別措置法の初適用を受け、日本政策投資銀行からの300億円の出資や、銀行団の1千億円超の協調融資を受けた。だが、24年3月期は1千億円超の連結最終赤字の見通し。社債償還や融資返済期限が3月末に迫り、一部支援行が支援継続に難色を示していた。
(引用終わり)
コメント (1)
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