官邸の介入、リスク高めた=前首相ら300人聴取―民間事故調報告書・福島原発事故(時事通信) - goo ニュース
昨日28日民間の「福島原発事故独立検証員委員会」が東電福島第一原発事故について事故報告書をまとめ野田首相に提出したそうです。
浜爺はこの報道を夜9時のNHKニュースで解説を見聞きしていました。
当時の担当大臣の声を流しているのですね。活字は後世に残りますが音声はそれと別な迫力がありましたね。
今朝のウェブニュースは各社が報告書を報道していますが当時の首相「菅氏」を名指しで批判する読売、産経や「政府高官」として穏当な表現をするこの時事通信のような記事とかなり明快に分かれています。
NHKのニュースでは:
当時の枝野官房長官の談が画面と共に映りましたが彼の他、複数の閣僚が「菅氏の福島第一原発」への直接乗り込みを止めていました。
枝野氏は「後で政治的責任を問われる」とまで発言しているのに「現場の混乱をコントロールするのとどちらが大切か」と言い切り出向いたそうです。そもそも比べる事象が違うと思うのですが「その結果は官邸を留守にして大事の決断を遅らせかつ現場には混乱をもらたした」との厳しい結論でした。
また時点が違うようですが「斑目原子力委員長」は「水素爆発は起きない」と発言した直後「1号機建屋が水素爆発した」経緯があり官邸が不信感を募らせた元だと報じてます。斑目を文字って「デタラメ」委員長とブログの諸賢がしてきしていたのもうなずけます。
東電側の当時の幹部清水社長や吉田原発所長は(事故対応中との事で?)聴取拒否したそうです。無応答は責任回避の最たるものですから許せません。
さて菅氏は「3月14日しみず社長の撤退申し入れ」を拒否し15日東電本社に総合対策本部を設置した事を評価され当人も談話で有難いと発言しましたが「予備バッテリーの運び込み」に自らそのサイズとか重量を問い合わせとか秘書官さえもそのあたりは現地に任せてーーと忠告したそうですが聞けばこそだった様でその点についての言及は無かったようです。
SPEEDIシステムがあるなんて16日になっても官邸幹部は全く知らなかったと言いますからね。
あれ以上被害が拡大しなかったのは日本の幸運だと喝破した先生が居ましたね。本当にぞっとしました。
官邸の問題はわかりましたが東電の対応の鈍さも検証されなければいけませんね。
福島第一原発は決して「冷温停止」なんて言える状態でないのですよ。
今後も厳しく見守りましょうね。
写真:11年3月14日 三号機爆発
(時事通信)
東京電力福島第1原発事故で、民間の「福島原発事故独立検証委員会」(民間事故調、委員長・北沢宏一科学技術振興機構前理事長)は28日、「首相官邸の現場への介入が無用の混乱と、事故がさらに発展するリスクを高めた」などとする事故報告書をまとめ、野田佳彦首相に提出した。
民間事故調は昨年9月に設立。菅直人首相(当時)ら政府首脳を含む約300人にヒアリングし、400ページを超える報告書にまとめた。東電の清水正孝社長(同)や吉田昌郎同原発所長(同)ら同社幹部の聴取も要請したが、東電側から拒否されたという。
報告書は、地震と原発事故の複合災害に対する備えがなく、東電や経済産業省原子力安全・保安院の初動対応に問題があったと指摘。助言を求められた班目春樹・原子力安全委員長が「水素爆発は起きない」と答えた直後に、1号機の原子炉建屋が爆発したことなどから官邸が不信感を募らせ、過剰な現場介入につながったとした。
こうした介入について、報告書は「稚拙で泥縄的な危機管理で、災害の拡大防止に役立ったとは言えない」と批判。「無用な混乱を引き起こした可能性は否定できない」とした。
その一方、3月14日に清水社長が行った撤退の申し入れについて、「全面撤退ではなく、必要な要員の撤退」とする東電の説明を「十分な根拠がない」と疑問視。申し入れを拒否し、同15日に東電本社に統合対策本部を設置した菅氏の判断は評価した。
(引用終わり)
昨日28日民間の「福島原発事故独立検証員委員会」が東電福島第一原発事故について事故報告書をまとめ野田首相に提出したそうです。
浜爺はこの報道を夜9時のNHKニュースで解説を見聞きしていました。
当時の担当大臣の声を流しているのですね。活字は後世に残りますが音声はそれと別な迫力がありましたね。
今朝のウェブニュースは各社が報告書を報道していますが当時の首相「菅氏」を名指しで批判する読売、産経や「政府高官」として穏当な表現をするこの時事通信のような記事とかなり明快に分かれています。
NHKのニュースでは:
当時の枝野官房長官の談が画面と共に映りましたが彼の他、複数の閣僚が「菅氏の福島第一原発」への直接乗り込みを止めていました。
枝野氏は「後で政治的責任を問われる」とまで発言しているのに「現場の混乱をコントロールするのとどちらが大切か」と言い切り出向いたそうです。そもそも比べる事象が違うと思うのですが「その結果は官邸を留守にして大事の決断を遅らせかつ現場には混乱をもらたした」との厳しい結論でした。
また時点が違うようですが「斑目原子力委員長」は「水素爆発は起きない」と発言した直後「1号機建屋が水素爆発した」経緯があり官邸が不信感を募らせた元だと報じてます。斑目を文字って「デタラメ」委員長とブログの諸賢がしてきしていたのもうなずけます。
東電側の当時の幹部清水社長や吉田原発所長は(事故対応中との事で?)聴取拒否したそうです。無応答は責任回避の最たるものですから許せません。
さて菅氏は「3月14日しみず社長の撤退申し入れ」を拒否し15日東電本社に総合対策本部を設置した事を評価され当人も談話で有難いと発言しましたが「予備バッテリーの運び込み」に自らそのサイズとか重量を問い合わせとか秘書官さえもそのあたりは現地に任せてーーと忠告したそうですが聞けばこそだった様でその点についての言及は無かったようです。
SPEEDIシステムがあるなんて16日になっても官邸幹部は全く知らなかったと言いますからね。
あれ以上被害が拡大しなかったのは日本の幸運だと喝破した先生が居ましたね。本当にぞっとしました。
官邸の問題はわかりましたが東電の対応の鈍さも検証されなければいけませんね。
福島第一原発は決して「冷温停止」なんて言える状態でないのですよ。
今後も厳しく見守りましょうね。
写真:11年3月14日 三号機爆発
(時事通信)
東京電力福島第1原発事故で、民間の「福島原発事故独立検証委員会」(民間事故調、委員長・北沢宏一科学技術振興機構前理事長)は28日、「首相官邸の現場への介入が無用の混乱と、事故がさらに発展するリスクを高めた」などとする事故報告書をまとめ、野田佳彦首相に提出した。
民間事故調は昨年9月に設立。菅直人首相(当時)ら政府首脳を含む約300人にヒアリングし、400ページを超える報告書にまとめた。東電の清水正孝社長(同)や吉田昌郎同原発所長(同)ら同社幹部の聴取も要請したが、東電側から拒否されたという。
報告書は、地震と原発事故の複合災害に対する備えがなく、東電や経済産業省原子力安全・保安院の初動対応に問題があったと指摘。助言を求められた班目春樹・原子力安全委員長が「水素爆発は起きない」と答えた直後に、1号機の原子炉建屋が爆発したことなどから官邸が不信感を募らせ、過剰な現場介入につながったとした。
こうした介入について、報告書は「稚拙で泥縄的な危機管理で、災害の拡大防止に役立ったとは言えない」と批判。「無用な混乱を引き起こした可能性は否定できない」とした。
その一方、3月14日に清水社長が行った撤退の申し入れについて、「全面撤退ではなく、必要な要員の撤退」とする東電の説明を「十分な根拠がない」と疑問視。申し入れを拒否し、同15日に東電本社に統合対策本部を設置した菅氏の判断は評価した。
(引用終わり)