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岩国に海兵隊 分散案?! 普天間修理費も要求!

2012-02-07 09:03:49 | 外交
岩国へ海兵隊分散案 米、普天間補修費も要求(朝日新聞) - goo ニュース

米国と日本が「普天間移設」と「海兵隊のグアム移転」を切り離して海兵隊移転を先行させるとの話が新聞に出たのが4日頃。
沖縄問題に疎い浜爺はまず「切り離し」とはどういう事?か知りたかった。
「切り離し」は「パッケージ(一括提案--AとBの同時解決)」の方向転換とか断念の様に見えます。
日時が曖昧ですがその後国民新党の下地幹事長がTVで語った事は:
2008年米国とパッケージ案が合意に至って15年「普天間移設」は動き出さなかった。米国は「普天間移設」が出来なければ「海兵隊は移転しない」を変更した。
「海兵隊が一部であれ沖縄を出て行く事は歓迎する」との発言とこれで普天間固定を心配する向きには:普天間はもう15年も固定化されてきた 米国はこの事実に基づいて海兵隊移転を行うことを決めた。そこで日本は普天間基地を含む基地の再編と県外移転を考えるべき---(聞き流しなので正確ではないがと語った。
大筋で分かりやすい説明に聞こえた。

浜爺が考えるに米国は米国の事情が起きている。
政府の赤字は厳しく改善を求められ「軍事費の削減は避けて通れない問題」となっている。
その一環で在外兵力の再編が決定している。さらにその方針の元で「沖縄海兵隊の移転」が決まったのであろう。

話は戻って4日のニュース「沖縄の海兵隊」は当初案8000人(部隊のみ)に対し4700人をグアムに移転し残りは豪州やフィリピンに派遣するとあったが今朝7日の朝日では「岩国へ海兵隊分散案」が大見出しになっている。
4700人以外の1500人を岩国基地に分散を米国が提案していると。
ところが今朝9時から行われている参院予算委員会では野田首相が公明党議員の質問に「否定した」そうだ。

まあ米国は在外米軍の費用削減のためには「あの手この手でおねだりを日本政府にする事は間違いない」

本当は「政権交代」したのだから政権の方針を確立する前に「オバマ大統領からの電話一発で対米追随」を誓ってしまった鳩山、管、そして野田首相はこの始まりの一点から誤ってしまった。

今からでも遅くはないから「沖縄の基地の有りようについて少し考え直したい」一方日本国民に「沖縄の海兵隊が日本に必要なの?か」「沖縄海域で外国の侵攻があった時、自衛隊はどうしたら良いか?」「その際在日米軍の働きはどうか?」或は「超保守の方が言う国民皆兵を考えるか?」など等「平均的日本人の総意」を纏める努力をしないと「支持政党なし 40%」の不満に答えることが出来ません。

普天間移設に代表される在日米軍の基地問題はこれからもずーと続くタフな交渉が必要ですがそれには「日本国のあり様」を決めねばいけません。
それが「民主党」には見えないんですよね。かと言って自公なら有るかと見ると不安です。
どうなるかしっかり見守りましょう。


写真:岩国の米海兵隊基地

朝日新聞:
 日米両政府の米軍再編の見直し協議で、米側が沖縄の海兵隊の一部を在日米軍岩国基地(山口県岩国市)などに分散移転する案を日本政府に打診していることが明らかになった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の補修費負担を日本側に要求していることも判明。一方、日本側は米側に対し、グアム移転の費用負担の減額を求める方針だ。

 両政府は、海兵隊のグアム移転を普天間移設と切り離して先行させるとともに、移転の規模を当初の8千人から4700人に縮小することで大筋合意。残りは豪州やフィリピンなどにローテーションで派遣するとしている。

日本政府関係者は6日、「沖縄の痛みを全国で引き受ける国内分散案も浮上した」と説明。米側から岩国移転案を打診されていることを明らかにした。韓国内の米軍基地などに移転する案も示されたという。
(引用終わり)

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