王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

米国 INF条約破棄をロシアに通告 !!

2019-02-03 10:10:33 | 米国(トランプ)関連
米、ロシアに破棄を正式通知 8月にINF条約失効

昨日2日米国のポンペオ国務長官は「INF廃棄条約を6か月後に破棄するとロシア側に通告した」と発表しました。
これに対しロシアのプーチン大統領も「それならこちらも同条約を停止する」と受けて立つ声明を出した場面をTVで見ました。
どうやら「米国の関心はロシアが2017年以来実戦配備している巡航ミサイル9M729が飛行距離500キロメートルを超える新型ミサイルである」との見解に加え、その配備をバルト3国の一つリトアニアの南にあるロシア領の飛び地カリーニングラードに配備するか配備したかを懸念している様です。
仮に飛行距離500キロ前後としてもカリーニングラードからですとポーランド、ドイツ、デンマーク、スエーデン、フィンランド等は射程範囲内ですし、まして核弾頭搭載能力のある改良型だとすればNATO諸国の軍事的脅威は増します。
1000キロとすれば欧州はフランスまでその3分の2はカバーされてしまいます。

そこで「辞めなければおれも作るぞ!そのためにはINF廃棄条約を廃棄だ!!」という事の様です。
昔の様に米国が世界一の金持ちで世界の警官を務めた頃はとも角、中国と争い、朝鮮と核廃棄を巡り協議そしてロシアに喧嘩を売ってどの様に「ミサイル開発費を調達するのでしょう??」
そんな金があるならメキシコ国境に壁が作れそうですけどね。

トランプ大統領の頭の中が今一つ分かりません!
この件はINF交渉と同様、数年の事務折衝を積み重ねないと纏まらないでしょう!
しっかり見守り続けないといけないようです。


写真:ロシア巡航ミサイル 9M729

共同通信:
【ワシントン共同】ポンペオ米国務長官は2日の声明で、中距離核戦力(INF)廃棄条約を6カ月後に破棄するとロシア側に同日、正式に通知したと発表した。ロシアに条約順守を求めているが、ロシア側は強く反発しており、対立が解消しなければ8月初旬に条約は失効する。

 声明では「ロシアが公然と条約違反をする間、米国は、もはや条約に縛られない」と強調。6カ月以内にロシアが新型地上発射型巡航ミサイル「9M729」と関連装備を全て廃棄し、完全で検証可能な形で条約順守に戻らなければ、条約は失効すると宣言した。
(引用終わり)
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