王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

“北”武装船海保巡視船威嚇菅官房長官厳重に抗議

2019-09-14 09:21:21 | 北朝鮮関連
昨日13日菅官房長官は記者会見で「北朝鮮籍と見られる武装した船が、海上保安庁の巡視船に接近し、威嚇してた事が判った。北に北京ルートを通じて厳重抗議している」と発表しました。
8月24日午前9時頃日本のEEZ(大和堆)での出来事の様です。
13日より1-2日前の小さなニュースでチラッと見ましたが「23日には同海域に不審船が現れ水産庁?の船が(日本の)漁船に退避するよう警告、保安庁と連携して警戒していた所、威嚇行為があった」様です。 汗 >
水産庁の船は「不審船対応が主幹事項」で無いでしょうから武装してないとしてそれでも漁民にとっては些か頼りない思いではないかと思います
ましてや場所が大和堆とくればここは第9管区海上保安本部の縄張だった
と思います。ここ数年北では「イカの水揚げ増加を戦争に喩え大漁獲を達成すべく多数の漁船を派遣して来ている」との事でした。そのため第9管区では2017年夏には800隻,昨年2018年には1000隻を超える船に「放水したり警告したりの活躍」との事でした。
こんな風です。海上保安庁提供
写真から見ると300トンとか500トンの中型船ではなく30メートル級の巡視艇かと思います。
それにしても基本武装に20ミリ連発銃くらいは有りそうですし、個人装備としては拳銃若干に89式5.56mm小銃(これは陸自の基本装備ですが)かそれと同等品を2-3丁は持っていなければ、国籍不明?の武装船に漁船保護は愚か自衛もできません。
これが89式小銃です。
さて官房長官の発言は何とあやふやなんでしょう???
北の船かどうか? 国旗とか船腹にハングルで「勝利とか解放」とか書いてあったのか? 確認出来ない無いのにどうして北の船としたのか? 国交のない国にこの程度のいい加減な情報で「北京ルート」を使うなよ! と浜爺なら思います。拉致問題の交渉とか6か国協議の秘密交渉なら有りかも知れませんがね。
そこで思い出したのが2001年12月小泉内閣の時です。東シナ海を逃走する不審船に反撃され巡視船が小破し負傷者3名が出た時、巡視船の船長?が
「正当発射、正当発射」と繰り返し叫んでいました。銃撃されたのに正当も不当も無く、反撃!か銃器発射!と命じれば(普通の国の)交戦規程なれば何でもない事を「かく叫ばねば専守防衛なるタブーに触れる」害を最低限の被害にとどめなければいけないとの判断だったろうと思っています。
こんな状態でしたよ!

その甲斐あって巡視船/艇も「装備も充実、発砲も場合によっては可能になってるのでないか」とばかり思っていました。  冷や汗 >
浜爺は何が何でも「戦え! 発砲せよ!」と主張しているわけではありません。もし8月24日の日本巡視船が「漁船保護に必要な武装をしているなら(当然そうあるべきと思います)北が小銃を見せたなら、こちらも小銃2丁を見せるとか放水銃で鼻先に水を撒く或いは発煙筒を発射する」などの構えを見せる必要が有ったのでないかと残念に思っています。発表された限りでは北の乗り組み員の方に根性を感じます。敵ながらアッパレ! です。
もっとも、昔産業戦士だった浜爺の目から見ても「こんな雑な業務報告が上がったら真実を語ってないか、もっと恐ろしい事が書いてあったのでないかとも疑っています!」
安倍内閣は「憲法改正」が今季最後の優先課題だそうです。
真実は細部に宿ります! 「小銃を向けた船員に高性能狙撃銃で10発程度威嚇射撃(暴徒鎮圧用のゴム弾かプラスチック弾ならなお上策)の上、EEZ外退去迄監視した」程度の事はやらせないと現行の国内法でさえ泣きますよ!
せめて「次は実弾ですよ!」とマイクで流してそれで終わり の事件と思った次第。 海上での警察行為をもっと真剣に手順を決めましょうね!
お願いします!!

写真:EEZで放水する巡視船(記事より)

FNN Prime:
8月、日本海の排他的経済水域内で、北朝鮮籍とみられる武装した船が、海上保安庁の巡視船に接近し、威嚇していたことがわかった。
菅官房長官は会見で、北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにした。
菅官房長官は、「北朝鮮関係船舶である可能性が高いとみて、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議している」と述べた。
8月24日午前9時ごろ、日本の排他的経済水域内にある日本海の「大和堆」周辺で、海上保安庁の巡視船が監視・警戒を行っていたところ、小銃らしき武器を保有した北朝鮮籍とみられる船が接近してきた。
政府関係者は、「銃を向けているように見えた」と話している。
この威嚇による、水産庁の取締船と海上保安庁の巡視船への被害は確認されていない。(引用終わり)
コメント
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