この記事は19日付ですが、12日に元ジャニーズJrのカウアン・オカモト氏(26)による、ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害告発の記者会見(外国特派員協会)は日本以外ではたちまち広がったと別紙では有ります。
日本の芸能関係を含めたマスコミが直ちに取り上げなかったのも、いまだに生きている「ジャニーズ事務所に対する忖度」の故かも知れません。
各紙、この会見を時間差は有りながら様々な切り口で取り扱ってます。
ブログの一記事として400字位ではあらわせない位根が深いようですが、この記事が会見の概要と写真も揃って参考にしました。
浜爺のこのブログでも、ここをクリック⇒ジャニー喜多川氏の逝去を書いていました。2019年7月9日、動脈瘤破裂による入院中の87歳の最後でした。
その頃から芸能界で一代帝国と言われたジャニーズ事務所の、その後が緩むのでないかと噂され、ジャニーズ事務所出身の俳優さんたちのあれこれが浜爺のブログでさえあれこれ拾って書き込んであります。
それはともかく、ジャニー喜多川氏の「美少年好き」は業界では有名だった様ですが、それは事務所との軋轢が元で「巨大芸能プロともめごとを避ける」ため、表に出る事は無かったのかなと思っています。
週刊文春による1999年10月から14週にわたる「性被害」が世間に公になって(噂は本当だった)ジャニーズ事務所とジャニー喜多川氏が「1億円の損害賠償を裁判に訴え」、最高裁で「性被害は事実と認定され、文春は事務所と北川氏双方に60万円の支払い」と結論が出た2004年2月迄長い裁判が有りました。それでも堰を切ったように「俺も僕も」と記者会見が有ったわけでは無いようです。
被害者側にも「複雑な気持ちが有った/有る」様です。
一方でこの会見に誘発され「ジャニーズ事務所とジュリー景子喜多川氏」は記者会見すべき、第三者委員会を開き実態の究明と(性犯罪に対する)謝罪の補償をすべき等 いまの世間では当たり前の意見が出てきている様です。
どうなるか、関係者全体の覚醒が必要の様です。
写真:カウアン・オカモト氏(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイDigital:
元ジャニーズJrのカウアン・オカモト氏(26)による、ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害告発の衝撃は世界に拡散した。
しかし、カウアン氏はジャニー氏やジャニーズ事務所を刑事告訴する気はないと語り、今でも感謝の気持ちが強いと会見で述べた。ジャニー氏がどのような意図で性加害していたと思うかと問われると「お気に入りや、子供たちに才能があると、そういう感情を抱くのでは、と思います」とコメント。ジャニー氏に感謝こそすれ、怒りに満ちた感情はあらわにしていない。
心理学者の富田隆氏はこう言う。
「カウアンさんを含むジャニーズJrの皆さんは強大な権力に対して本能的に生き残るために被害者のはずが友好的になって、犯人に同情してしまう『ストックホルム症候群』だと思います。皆が知りながら“そういうものだ”と思い、犯罪だと気づかなかった。ハリウッドの#MeToo運動のように手を挙げる人が出て、ようやく犯罪だと気づいた感じでしょう」
ジャニーズでは“いきなりデビュー”が恒例。カウアン氏もジャニー氏からの突然の電話で上京し、当日コンサートに来ている5000人の前で歌を歌い、Jrに加入。これも“魔法”のひとつだという。
「シンデレラストーリーとは、それまで認められないシンデレラが、ある日突然、王子様という圧倒的なパワーに評価されることで報われる構造なので、他人(王子様)の好意が絶対なのです。カウアンさんやほかのメンバーもジャニー喜多川さんという権力者に認められて夢がかないました。彼らがジャニー喜多川氏を“いい人”と好意的に思うのも当然なのです」と富田隆氏が続ける。
ジャニー氏、タレント、ファンの三位一体
「Jrの中でも『マンションに行かないと売れないよね』『自分から行かないといけないよね』ということが多かった」とジャニー喜多川氏のマンションに率先して泊まりに行き被害に遭うことも肯定するような状況もあったというが、これについては「権力は魅力的でもあり、女性が男性に求める“3高”もまさにパワーです。自分が評価されていることの証明にもなる。カウアン氏の話によると、ジャニーズ帝国は全て権力によって組織が保たれているといえます」。
こうした性被害があることを耳にしながらも「コンサートのために全国を回り、チケットが当選したら2日以内に代金を振り込み、完全に推し活に振り回されているのはジャニーズあるあるです。それでもジャニーズJrは好きだし、ジャニーさんは私たちも好きです。逆にジャニーズを出たタレントは輝きを失って興味が失せるんですよね」(Jrファンの女性)と“推し活”に励むファンはまだ“ジャニーズの魔法”というよりも呪縛から逃れられないようだ。
「権力者、タレント、ファンの三位一体により帝国が成立するので、ファンも共犯関係組織の一員です。ジャニーズという特別な価値観を共有することが大前提なので、ジャニーズを出たタレントは条件を満たさない欠陥品と感じてしまう。また、テレビ局などジャニーズを起用する側も性被害の可能性を疑いつつも、今まではそのまま“共犯関係”を保っていた。つまり、社内外全てを“隠然たる権力”で制する鉄の組織と言えます」(富田隆氏)
一代で帝国とも形容される芸能プロを築いたジャニー喜多川氏。だがその“負の遺産”は今もなおジャニーズの権力の源泉として機能している。
(引用終わり)