その場で威力業務妨害容疑取り押さえられた若い男は無職、木村隆二容疑者(24)で「弁護士が来る迄話さない」とか言っていたそうで、後日東京の宇都宮弁護士が「留守電に警察からその旨連絡が有ったのを週明けに知った。東京での仕事が多く和歌山では対応できないので地元の弁護士さんを勧めた」との記事をチラッと見ました。その後老齢の弁護士さんが警察から出てくる映像を見たので、その方に弁護の依頼をしたのでしょうかね?
この間、爆発物の威力が再確認され爆弾の蓋に使われた金属は60メートルも飛んで壁にめり込むほどの威力だった様で、改めて集会の聴衆に当たったら死傷者が出たかも知れない事が判ってきた様です。又犯人逮捕の現場ではもう1本同様の金属パイプが見つかっています。今朝のTVの映像では「犯人に飛び掛かる赤いシャツに雪の結晶模様のチョッキをきた(漁師の)体格の良い小父さんの姿」をはっきり見ました。事件直後は警護関係者が抑え込む映像になっていましたが、大事故にならなかったのは、この一瞬の動きでしたね!!
これを機に改めて「屋外で立ち合い演説」の是非が論じられるようになりました。子供の頃から考えると選挙のたびに宣伝カーとマイクで「XXXをよろしく」と走り回っていたころと質的には南夫変わりも有りません。「政治家が尊敬を集めるより悪の根源」と見なし銃殺や爆殺犯が素人の若者から出るようでは「警備対効果」の適否を考える時代になったのかも知れません。有権者の若者はどう考えていますかね?
写真:木村隆二容疑者
産経新聞:
岸田文雄首相の選挙応援演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された無職、木村隆二容疑者(24)=兵庫県川西市=の母親が和歌山県警の聞き取りに「(容疑者の)部屋に入ったら火薬のようなものがあった。爆弾を作っていたかもしれない」と説明していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。容疑者宅からは黒色火薬とみられる粉末や金属製のパイプなどが押収されている。県警は容疑者が自室でパイプ爆弾を自作したとみて、製造を始めた時期や方法について捜査している。
また、容疑者が会場に持ち込んだ爆発物の殺傷能力を確かめるため、県警が再現実験を行う方針であることも判明した。現場に残された1本を複製して実際に爆発させ、破片の飛散距離などを調べる方針だ。
捜査関係者によると、容疑者は筒状の爆発物2本を所持し、このうち爆発したのは1本。筒本体とみられる部分は聴衆を通り越すように吹き飛び、約40メートル離れた倉庫近くのいけすの網で発見された。さらに約20メートル先のコンテナには蓋とみられる破片が突き刺さっていた。
爆発せずに残ったもう1本には、黒色火薬の可能性が高い粉末が詰められ、威力を高めるためとみられるナットが外側のひもに複数取り付けられていた。2本は形状が酷似しており、県警は残った1本も同等の威力があるとみて、複製品による再現実験を計画している。
一方、容疑者宅からは、昨年6月に被選挙権の年齢制限や供託金の制度は憲法違反だとして、容疑者が国に損害賠償などを求めて神戸地裁に提訴した本人訴訟の書類も押収された。訴訟の書面では安倍晋三元首相の国葬を実施した岸田政権を批判していた。
捜査関係者によると、容疑者の母親は県警に対し、訴訟の関連資料が自宅に届くまで裁判を知らなかった趣旨の説明をしているという。県警は容疑者が選挙制度や政権への不満を募らせ、周囲に相談しないまま本人訴訟に踏み切ったとみている。
容疑者は一貫して黙秘を続けており、県警は容疑者の家族や親族ら関係者への聴取を進め、事件の背景を解明していく。
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