昨日2日午前、北京の釣魚台国賓館で、中国の秦剛(チンカン)国務委員兼外相と会談しました。
事前の訪中はNHKはじめマスコミ各社が取り上げていますが、会談の内容につき詳報が有りません。
あちこち事前の記事を読んでみると、大筋では「日中外相会談は5月頃」を予定した様ですが、日本側は3月下旬「北京の邦人拘束」問題が起き邦人の北京における活動に懸念と早期解放が問題となりました。中国側が今回の外相会談に期待が大きければそのような事態が起きるはずも有りません。尖閣列島への中国公船の侵犯も常態化していました。つまり今は日本とは仲良くしないとの隠れメッセージでしょうかね? 林外相は「習近平主席との面会も要請しましたが格が違うと一蹴された」との話もあります。
中国国内での人権問題、ロシア支援、台湾海峡の安全 等、葉梨テルマも無さそうな3時間だったようです。中国でこの後ワアーキングランチだったそうです。前日歓迎晩さん会は有ったのですかね?
今になって思うと1972年の日中国交回復は米国主導でなされ、遅れてならじと駆け込みましたが、「尖閣の問題」「台湾と国交断絶」等もう少し強かに取り組むゆとりが欲しかったですね。
コロナ禍の3年4、中国でも「異常気象による民生の困窮」「不動産バブルの崩壊」「地銀の崩壊」等、財政はそれ以前ほど豊かでない様に見えます。
更に「ITチップの輸出規制」等、中国にとっても頭の痛い包囲網を破るため、あの手この手の対応が始まるでしょうね!!
余り急がすしっかりと取り組むことが必要です。
冷たい目で会談の詳報を読んでみましょうね。
写真:会談に臨む中国の秦剛国務委員兼外相(右)と林芳正外相=2日、北京の釣魚台国賓館、代表撮影© 朝日新聞社
朝日新聞:
林芳正外相は2日、北京市内の釣魚台国賓館で、中国の秦剛(チンカン)国務委員兼外相と会談した。林氏は、日本の製薬大手・アステラス製薬の幹部社員が拘束されたことについて抗議し、早期解放を要求したが、具体的な進展はなかった。会談では、日中韓による連携についても意見交換。首脳や外相による協議を含め、「日中韓プロセス」を再開させることで一致した。
日本の外相の中国訪問は2019年12月の茂木敏充氏以来、約3年3カ月ぶり。会談は1時間の少人数会合も含め、約3時間に及んだ。会談後には45分間にわたってワーキングランチが行われた。
会談で林氏は秦氏に対し、拘束されたアステラス製薬の社員との領事面会や、司法プロセスの透明性を高めることを求めた。また、中国国内で、透明性があり、予見可能で、公平なビジネス環境を確保し、安全で正当な経済活動を保障するよう強く求めた。
会談後に行った記者会見で林氏は、拘束された社員の今後の見通しについて問われたが、「事柄の性質上、差し控えたい」と述べ、明らかにしなかった。中国外務省の発表によると、秦氏は「中国は法律に基づき処理していく」と強調したという。
会談ではロシアによるウクライナ侵攻についても議論した。林氏は岸田文雄首相が3月にウクライナを訪問したことについて説明し、中国が国際社会の平和と安全の維持に責任ある役割を果たすように求めた。
〈引用終わり)