15日 早朝のロイターの記事です。
米国CIAのバーンズ長官は14日、ロシアがウクライナで「戦略核兵器もしくは低収量核兵器を使用するという脅威を軽視できない」という認識を示したと報じています。尤もこの話はバーンズ長官による議会での証言ではなく、米ジョージア工科大学で講演で述べたそうで、こうした脅威はロシア軍が大きな損失を被り、ウクライナの首都キーウを制圧できず、首都周辺から後退を強いられるという状況に陥っていることが背景と指摘した上で、、軍の展開や配置など「こうした懸念を裏付けるような実際的な証拠は多く確認していない」と述べた。とありますから「論理的にはそうなるけど、目下の所は実際的な証拠は多くは無い」とややトーンダウンしています。
しかし事態はかなり深刻化しています。
14日までにマウリポリ市でウクライナ側の兵士1000人以上が武器を捨て投降したとのロシアの映像と報道が有り、ここをクリック⇒ロシアの黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦(12500トン)が火災で沈没(15日ロシア国防省も確認=ウクライナ側は地対艦ミサイルによる攻撃成功と報じ)しています。
これがミサイル巡洋艦 モスクワ
13日にはフィンランドとスウェーデンの首相が共同会見し、非同盟中立は状況が変わったと「NATO加盟」を示唆し、追っかけ14日にはシアの国家安全保障会議副議長、メドベージェフ前首相は「バルト海の非核化はこれ以上議論できない」と警告し、両国が加盟した場合、バルト海周辺に核兵器を配備する可能性を示唆した。 と報じられ息詰まるせめぎ合いになっています。
ウクライナの東部方面でのウクライナ・ロシア軍の攻勢は避けがたい様でここでもロシア軍による化学兵器場合によっては戦術核兵器緒使用が懸念されています。その上にロシア当局は14日、ウクライナ国境に近い西部ブリャンスク州南部の町が、ウクライナ軍のヘリコプターによる空爆を受けたと主張しています。ロシア領への攻撃が続けば「キーウのウクライナ意思決定組織を爆撃する」と警告したとか?! まあウクライナ領をロシア領から砲撃しながら良く言えたものだと思いますが、ロシア軍も必死なのは判ります。
いつ、化学兵器場合によって戦術核兵器の発射ボタンに手が掛かっても不思議はありません。
嫌ですね!!
写真:米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は14日、ロシアがウクライナで「戦略核兵器もしくは低収量核兵器を使用するという脅威を軽視できない」という認識を示した。2021年4月撮影(2022年 ロイター)
ロイター:
[ワシントン 14日 ロイター] - 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は14日、ロシアがウクライナで「戦略核兵器もしくは低収量核兵器を使用するという脅威を軽視できない」という認識を示した。
バーンズ長官は米ジョージア工科大学で講演し、こうした脅威はロシア軍が大きな損失を被り、ウクライナの首都キーウを制圧できず、首都周辺から後退を強いられるという状況に陥っていることが背景と指摘した。
同時に、軍の展開や配置など「こうした懸念を裏付けるような実際的な証拠は多く確認していない」と述べた。
ロシアのプーチン大統領の最側近の1人で、安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ氏は14日、スウェーデンとフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加盟すれば、ロシアは地域での防衛力を高める必要があると警告、核兵器の配備も示唆した。
バーンズ長官はまた、バイデン米大統領の指示を受け、「プーチン氏による戦争の計画を巡る米国の深い懸念とロシアが直面することになる結果について、プーチン大統領と複数の側近らに直接伝えるため」、昨年11月にモスクワを訪れたと明らかにした。
プーチン大統領はその時点で、最終決定を下していなかったようだが、ロシア軍が「最小限のコストで迅速な決定的勝利を納める」ことを確信している様子で、「不安を感じた」と述べた。
さらに、プーチン大統領は米国の欧州同盟国が国内政治に気を取られているほか、ロシアには「制裁に耐えられる」軍事費があるとも確信していたと述べた。
バーンズ長官は米ジョージア工科大学で講演し、こうした脅威はロシア軍が大きな損失を被り、ウクライナの首都キーウを制圧できず、首都周辺から後退を強いられるという状況に陥っていることが背景と指摘した。
同時に、軍の展開や配置など「こうした懸念を裏付けるような実際的な証拠は多く確認していない」と述べた。
ロシアのプーチン大統領の最側近の1人で、安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ氏は14日、スウェーデンとフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加盟すれば、ロシアは地域での防衛力を高める必要があると警告、核兵器の配備も示唆した。
バーンズ長官はまた、バイデン米大統領の指示を受け、「プーチン氏による戦争の計画を巡る米国の深い懸念とロシアが直面することになる結果について、プーチン大統領と複数の側近らに直接伝えるため」、昨年11月にモスクワを訪れたと明らかにした。
プーチン大統領はその時点で、最終決定を下していなかったようだが、ロシア軍が「最小限のコストで迅速な決定的勝利を納める」ことを確信している様子で、「不安を感じた」と述べた。
さらに、プーチン大統領は米国の欧州同盟国が国内政治に気を取られているほか、ロシアには「制裁に耐えられる」軍事費があるとも確信していたと述べた。
(引用終わり)
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