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米予算教書 財政赤字 過去最大

2010-02-03 07:47:53 | 海外
米予算教書 財政赤字、最大1兆5560億ドル 大統領「雇用を継続創出」(産経新聞) - goo ニュース

1日米国のオバマ大統領が2011会計年度の予算教書を発表しました。
11会計年度(10年10月~11年9月)は総額3兆8340億ドル(為替レート90円/ドルで345兆円)となり、赤字財政は1兆2670億ドル(114兆円)となる。
発表の過程で現行10会計年度の予算に言及し財政赤字は1兆5556億ドル(141兆円)と9会計年度の1兆4127億ドル)を上回り過去最悪の見通しになる事と11会計年度と併せ3年連続1兆ドルを越える赤字財政になる。
10会計年度では総額7870億ドルの景気対策に対する支出が続く一方税収が帯び悩むことが主因である。

11年度からは「国防費などを除く裁定的経費」を3年間は現行水準で凍結。メリハリをつけるそうだが「国防費」が突出しては予算教書も絵に描いた餅になりかねない。

雇用の増大と景気対策が増え税収が不振それに加えて不支持率が支持率を超えたとは「どっかの国とそっくり」だが米国は核兵器と軍事力で「いまや軍票と化した(金と兌換が出来ない)ドルを増刷するばかりだから相対的に円は強くなってしまう」

さて米軍のイラク・アフガン軍事費だが「米軍の戦略はアフガン増派イラク撤兵」でせめて前年並みの1300億ドル程度となるのが道理だが1593億ドルに膨らんだ。

これは米軍発表の通り戦況が進捗する見通しが無いことを物語っている。
数年前にはイラン戦費は当初予算案上700億ドル程度であり追加予算で500億ドルが加えられ納税者の目を誤魔化していた。
10年度予算では当初から1300億ドル(このほかにも隠れ予算があるとの噂)さらに11年度予算ではざっと1600億ドルだから金は幾らでも掛かると言うことである。
こういう大統領と同盟を深化させるとは何を考えているのであろうか?

鳩山首相は「自身の金の問題と小沢幹事長の4億円疑惑で火達磨状態」だが米国も財政火達磨なのであるから「普天間移設」の問題は進退をかけて「海兵隊基地の沖縄外移転」出来なければ「グアム或いは米領への撤退」をしっかり主張して欲しい。
まあこの手の主張は日本の右派も左派もまあまあ認める政治家により差配されないと貫徹は難しいことですが。
まあ米国も磐石でないという事です。
しっかり見守りましょう。


産経新聞:
【ワシントン=渡辺浩生】オバマ米大統領は1日、2011会計年度(10年10月~11年9月)の予算教書を議会に提出した。10年度の財政赤字は、前年度比10・1%増の1兆5560億ドル(約140兆円)に拡大し、過去最大だった前年度を更新した。赤字削減のため安全保障、社会保障費などを除く歳出の伸びを3年間凍結。中小企業向け減税など雇用対策費も手厚くし、財政再建と景気浮揚に同時に取り組む。

 大統領は予算教書を議会に提出後、ホワイトハウスで声明を発表し「財政を持続可能なものにしなければならない。同時に、多くの世帯が失業などで苦しむ中で、継続的に雇用を創出しなければならない」と強調した。


 10年度の赤字は実質GDP(国内総生産)比で10・6%と、第二次大戦後最大水準だった前年度の9・9%から上昇した。11年度は8・3%、12年度は5・1%に縮小する見込み。しかし、11年度から10年間の赤字の累計は8兆5320億ドルに達する見通しだ。


 危機的な財政状況に取り組むため歳出の伸びを3年間凍結し、10年間で2500億ドルを節約する方針。さらに(1)120の政府事業の削減(2)大手金融機関を対象にした「金融危機責任税」の課税(3)石油や石炭産業向け優遇税制措置の撤廃(4)ブッシュ前政権時代に導入された富裕層向け減税の失効-などにより、10年間で計1・2兆ドルの赤字を削減する。また、超党派による財政委員会を新設し、財政再建計画を策定するよう求める。


 先の一般教書演説で今年の最重要課題に据えた雇用対策では、計1千億ドルを計上。このうち中小企業向けの雇用・賃上げ促進減税に330億ドルを当て、インフラ整備やクリーンエネルギー施設への投資などに配分する。


 11年度の歳出総額は、前年度比3%増の3兆8340億ドル(約345兆円)、歳入総額は同18・6%増の2兆5670億ドル(約231兆円)と見込んでいる
(引用終り)

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