19日(現地時間)スイス(財務当局)の仲介で「国内金融大手UBSによる同業クレディ・スイス買収」が成立した様です。
この記事は当局者である、ケラーズッター財務相は「救済措置でなく商業的な解決策だ」と強調しているように見えます。
取り敢えず大手金融機関に問題の金融機関を買収させ時間を稼ぐ」とはリーマンショック以降日本の財務当局がやってきた手ですからね。
恐らく新金融機関は「厳しい業務改革(不採算部門の切り捨てと余剰人員の整理)」を当局の指導で求められるのでしょう! その度合いと当局が出す?補助金或いは保証金の額の妥当性が、当局対スイス国民の間で起きる気がします。金融緩和下で金融機関の「緩い貸し付けは欧米の問題にとどまらず日本の地銀に及んでくる」と指摘している記事もチラッと出る様になりました。
この件がUBSの買収でめでたく落着か、冷めた目で見守る必要が有ります。
写真:UBSのクレディ・スイス買収、最善の解決策=スイス当局
ロイター:
[19日 ロイター] - スイスのケラーズッター財務相は、国内金融大手UBSによる同業クレディ・スイス買収について、救済措置ではなく困難な状況に対する最善の解決策だと強調した。
同相は最悪の事態を回避したと指摘。「これは救済措置ではない。UBSがクレディ・スイスを買収することから商業的な解決策だ」と記者会見で語った。
「クレディ・スイスが破綻すれば、スイスの金融市場だけでなく、国際的にも大きな打撃を与えるものになっていただろう」と述べた。
また、英国や米国の当局者と連絡を取っていたとし、「彼らはクレディ・スイスが全ての損失を抱えて破綻するのを実際に懸念していたため、この解決策を歓迎している」と語った。
スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は、解決策が迅速にまとまったことが極めて重要だと述べた。同中銀はUBSとクレディ・スイスに1000億フラン(1080億ドル)の流動性支援を行う。
総裁は「クレディ・スイスは規模と国際的なネットワークから世界的にシステム上重要な銀行に分類される」とし、「解決策はシステム上重要な機能を確実に維持するものだ」と述べた。
統合後の新会社を率いることになるUBSのコルム・ケレハー会長はクレディ・スイス買収について、素晴らしい機会だとの見解を示した上で、やるべきことが多くあると指摘。「クレディ・スイスから引き継ぐ困難な事業の多くでリスクを取り除くことになる」と語った。
クレディ・スイスの人員削減を議論するのは時期尚早としながらも、同社のスイス事業については非常に前向きな姿勢を示し、「素晴らしい資産で、維持するつもりだ」と述べた。
(引用終わり)
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