図書館で借りて来た。
昭和前期の日本国民の暮らしや社会情勢を地域や階層で比較している
昭和6~9年の東京山の手に住む役人や大会社に勤めるエリートサラリーマン層の
平社員から係長クラスの給料はだいたい100円前後部長クラスになると400円程
それにボーナスは10か月分ほど出る
その頃の分譲住宅が3650円程だったそうだから部長クラスになると
年間のボーナスだけで即金で購入できた
それにこの層の方々は銀ブラをしたりラジオを聞いたりそれなりに人生を謳歌出来たみたい
対して同じ時期の東北地方の農民の暮らしはどうであったか
まず自分達が米を作っているのにも関わらずお米が食べられない
お米どころか相次ぐ冷害や飢饉で山菜から草の根、葉っぱまで煮て食べた
銀ブラどころじゃない
最後は食う物も売る物も無いとしたら自分の娘を売らざるを得ない
その娘の値段となると最低10円から最高200円程
女衒の手数料を引いた値段かどうか分からないが
それにしてもこの時代の貧富の格差と言ったら凄まじいものがある
東京の山の手に住む部長の一月の給料で東北の小作人の娘が2人買える計算になる
その頃から100年近くを経た現代令和3年・・・
僕が東京の通勤圏で無い地方に住んでいたとしよう
仕事は現在付いている仕事、収入は現状で貯金は無し、じじばばの援助も無し
それで子供が高校を出て東京の学校に進みたいと言ったとしたら
仕送りは絶対にムリ
たとえ地元の学校でも進学はムリ
それで子供が就職となったら
この時期、いい仕事に就くなんてとてもムリ
せいぜい時給幾らかのアルバイト
これこそ貧困の連鎖だな
現在こう言った家庭も多いはずだ
幸い僕の子育ての時期はどうにかやり過ごせたが
何らかの貧困改善策は必要だと思う
僕の学生時代は家賃が安くて助かったど
今の地方から上京した学生の出費に閉める割合が一番大きいのは家賃だ
東京周辺には老朽化して人も住まなくなった団地が増えているそうだけど
そう言ったところに貧困層の若者にタダで提供とかできないんだろうか
賃貸物件を持つ富裕層に配慮する政治はもうとっくに終わってる感がする
どんどん貧乏人は増えているんだから
・・・
僕が上京したのは昭和57年かバブルが始まる頃だな
漁師の親父は毎月10万円仕送りを送ってくれた
医療系の夜間の専門学生だった僕は昼間総合病院の雑用係で時給750円だった
月の給料にしたら15万ほどになった
その時分、20歳の僕の収入は月25万円くらい
学費も保険も親持ちで
三食は病院持ちだった
ええ時代じゃ!
今、還暦を前に僕の収入は毎月赤字すれすれ
ほぼ無しだ
完全に‘ヒモ,状態・・
地獄